33: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/14(金) 20:59:15.02 ID:l08ZVGCi0
私の"喚起"の実証例となったのはシエルで、彼女は"直覚"の血の力に目覚めていた。
アラガミの状況を察知する鋭敏な知覚を持った上で、"感応現象"を用いてその知覚を周囲に共有するという、利便性の高い"血の力"だ。
改めて疑わしくなる程強い力だと思ったけど、もう何も考えないことにする。
そうこうしている内に、フライアの移動要塞は目標であるフェンリル極東支部に到着していた。
34: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/14(金) 21:10:27.10 ID:l08ZVGCi0
とりあえず極東支部到着まで
おかしい…GE2本編の範囲に入ったらもっとサクサクダイジェストしていくつもりだったのにどんどん長くなってる…
ギルの仇討以降は一編一編短くなるはず…多分
適当な捕捉
35:名無しNIPPER[sage]
2015/08/15(土) 16:11:38.88 ID:jhJ3EcqlO
乙
今も狼はいるから(震え声)
36: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/17(月) 22:24:57.96 ID:pULMqkzL0
少しだけ投下
ギル編から短くなると言ったな、アレは嘘だ
37: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/17(月) 22:28:04.04 ID:pULMqkzL0
4
――取り込んだデータの確認、もとい振り返りを一通り終える。
自分の記憶と照らし合わせながら読み進めてきたけど、どうもこの辺りの記述は読みにくい。
38: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/17(月) 22:31:54.02 ID:pULMqkzL0
◇
――フェンリル極東支部。
その名の通り、嘗て日本と呼ばれた、東の果ての地域に位置する支部で、
支部内部の主要施設が地下に集中しているという特徴から、その拠点は"アナグラ"という別称で呼ばれることもある。
極東地域は強力なアラガミが頻出する地帯でもあるため、
39: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/17(月) 22:34:01.70 ID:pULMqkzL0
◇
"ブラッド"がフライアから極東支部へ、一時的に拠点を変更した際の変化が一番大きいのは、活動環境だろう。
フライアにいる頃に経験した任務は、所謂実地訓練の延長線上で、
極端な事を言えば、ただアラガミを討伐するだけでいい場合が多かった。
40: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/17(月) 22:35:54.64 ID:pULMqkzL0
対する"ブラッド"はというと、結成からこっち、隊員同士の仲はそれなりだけど、
若手4人、ベテラン2人で構成された急造チームという感が未だに拭えない。
隊長のジュリウスがアラガミ討伐以外の公務に手を取られがちな以上、
副隊長の私が彼らの仲を取り持たなきゃならないんだけど、具体的な方法がいまいちわからず、手をこまねいていた。
41: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/17(月) 22:39:44.96 ID:pULMqkzL0
◇
支部の厚意で"ブラッド"の歓迎パーティーが開かれている最中、
私はいつの間にか会場から行方を晦ましていたギルの行方を追っていた。
というより、それを口実に会場から抜け出した。
42: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/17(月) 22:42:47.40 ID:pULMqkzL0
◇
極東支部の歓待ムードも終わり、幾らか通常任務もこなすようになった頃、シエルから朗報があった。
"ブラッドバレット"。
"ブラッドアーツ"同様、"血の力"による影響が神機に変異をもたらしたものらしく、
43: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/17(月) 22:51:04.74 ID:pULMqkzL0
◇
エイジス島の調査に向かっていた第一部隊から、"ブラッド"へ緊急の救援要請が着た。
エイジス島は極東支部の南側に位置する孤島で、3年前までは巨大シェルターに全人類を収容し、
アラガミから恒久的に守護する"エイジス計画"の舞台として注目を集めていた。
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