43: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/08/17(月) 22:51:04.74 ID:pULMqkzL0
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エイジス島の調査に向かっていた第一部隊から、"ブラッド"へ緊急の救援要請が着た。
エイジス島は極東支部の南側に位置する孤島で、3年前までは巨大シェルターに全人類を収容し、
アラガミから恒久的に守護する"エイジス計画"の舞台として注目を集めていた。
その建設計画に大量のオラクル資源が割かれていたため、
極東の生活環境が3年で急速に発展したのは、"エイジス計画"によるリソース面の負担が消えた影響だとも言われている。
それはさておき、ここエイジスには計画の残滓として、未だに多くのオラクル資源が眠っていて、
周辺地帯のアラガミを引き寄せる格好の餌となっている。
そのため、新種のアラガミや、他の地域が主な食事処であるアラガミが最初に流れ着くのも、ここである場合が多い。
今回の救援要請の内容も、突然変異種の出現により隊員二名が負傷、隊長の藤木コウタの機転により、2人は逃がされるも、
今度は彼がアラガミの集まるエイジスに取り残されてしまった、というものだった。
救援は無事成功、コウタさんも大事には至らなかったけど、件のアラガミの姿はなかった。
しかし、支部内の病室でコウタさんの"神機が刺さった赤いアラガミに襲われた"という証言を聞いた途端、ギルの表情が強張った。
彼は少しの間の後、足早に病室から出て行ったけど、何となく不安が残る。
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