194: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/12/23(水) 01:28:01.47 ID:dBzV5CS0o
――"人手の足りないグラスゴー支部の仲間のため、幾度の引退勧告を無視してでも神機使いを長年続けてきた彼女は、
件の赤いアラガミとの戦闘がきっかけで身体が活動限界を迎え、暴走したオラクル細胞の浸喰……アラガミ化が始まってしまう。"――
絶望的な状況に介入しようとしても、意識だけの存在ではそれもままならない。
195: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/12/23(水) 01:30:46.19 ID:dBzV5CS0o
またも空間が塗り替わる。
再度靄を抜け、私が目にしたのは、自身も幾度か足を運んだ、フライアの庭園だった。
そこにいるのは、入り口付近に設置された、休憩所の椅子に座り込むギルと、その眼前に立つ、緑がかった金髪の少女。
196: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/12/23(水) 01:36:48.82 ID:dBzV5CS0o
――突如として空間が崩れ去り、現実世界の肉体に意識が戻る。
私は気が付くとすぐさまギルの手を振り払い、怯えた目で彼を睨みつけた。
私は"感応現象"を知識として知っていた。
197: ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/12/23(水) 01:38:15.73 ID:dBzV5CS0o
感応現象パートが思ってたよりも長くなったので今回はここまで
あいつ設定の話になると早口になるの気持ち悪いよな…
198: ◆6QfWz14LJM[saga saga]
2015/12/23(水) 09:21:10.56 ID:dBzV5CS0o
足元から崩れ落ちるのは何か違う気がするのでちょっと訂正
199:saga saga って何だよ… ◆6QfWz14LJM[saga]
2015/12/23(水) 09:25:33.88 ID:dBzV5CS0o
――突如として空間が崩れ去り、現実世界の肉体に意識が戻る。
私は気がつくとすぐさまギルの手を振り払い、怯えた目で彼を睨みつけた。
私は"感応現象"を知識として知っている。
200: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 01:42:36.67 ID:sot8cAHCo
あけましておめでとうございました
今年もよろしくお願いします
またも停滞させてすみません…
このペースだとマジに1年ものになりそうな…
201: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 01:44:29.03 ID:sot8cAHCo
◇
駆ける。
自分を突き動かす、ある情動から解放されたくて。
でも、その方法を知らず、知ろうともせず、ただ無抵抗に呑まれるままで。
202: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 01:47:00.63 ID:sot8cAHCo
ひとたび立ち止まれば、額に汗が滲み、息も乱れる。
頭を垂れ、膝を手についたその全身は、鉛の重さにも似た倦怠感に覆われていた。
自分だけでなく、神機にまで影響をもたらす"ブラッドアーツ"の発動は、肉体に少なからず負担を強いる。
短期決着に固執した、先の戦いでの"ブラッドアーツ"の連発により、私の身体には通常の戦闘以上の疲労が蓄積していた。
203: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 01:48:37.39 ID:sot8cAHCo
――"……父さんには僕の方から言っておく……どうせ聞き入れてはもらえないだろうが"
"ただ……母さんのことは、恨まないでやってくれ"
"……大丈夫だよ、お兄ちゃん……嫌いになんて、ならない"
204: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/12(火) 01:50:22.01 ID:sot8cAHCo
――屋内に足を踏み入れた途端、異臭が鼻腔を突いた。
思いつく限りの有機物と鉄を煮詰めて腐らせたような、今すぐにでも蓋をしてしまいたい臭い。
嗅ぐだけで吐き気がこみ上げてくるほどだけど、この場では何とか持ち直す。
当然ながら、中に人の気配はない。
534Res/441.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20