313:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 15:30:12.82 ID:/WVhDhtX0
【街中ーー商店街】
【微妙にハズれた天気予報、雨が降るっていうからお気に入りの黒い傘を持ってきたのに、実際は曇り止まりーー夏なのに少し肌寒くて薄手の長袖が欠かせない】
【人もあまり出歩かない微妙な時間帯。いつもは賑わっている商店街は、今は静かに感じる】
314:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 15:50:14.69 ID:pvzro5Ex0
>>313
【初心者が作りさしで飽きてしまったようにでこぼことした空の色、見上げれば明るくとも、いつ降り出すかなんてきっと、お空の上の人しか知らないのなら】
【だからきっとお空の上の人たちだって、空を見上げているのに違いなかった。こんなに晴れるなら水やりをしないと草だって枯れてしまうかしらと思った時に、きっと雨が降るのならば】
【そしたら雲の上だってもしかしたらあんまり晴れてないのかもしれなかった。――――だなんて考えてみたところで、空の色は変わらないし傘は置き忘れたくないし、少しだけ寒いから】
315:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 16:27:12.47 ID:/WVhDhtX0
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316:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 16:28:32.37 ID:/WVhDhtX0
>>314
【少女が彼女の登場に気づいたのは声を掛けられてからだった】
【陰と疲れが塗り込まれた、丸くなって落ち込んだ体に染み入るみたいに優しく降る鈴の音は、具合の悪そうに閉じられた瞳を開かせるのには十分だった】
【青い瞳ですぐ隣に同じようにしゃがんでくれている少女をとらえる。曇り空でも輝くみたいに艶やかな黒髪、美しく揺らめく不思議な瞳を持つ少女ーー】
317:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 16:29:26.77 ID:/WVhDhtX0
>>314
……お願いします……
【素直な言葉だったーー】
318:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 16:56:18.78 ID:pvzro5Ex0
>>316-317
【そうして彼女を見やるなら、きっと目だって合うのだろう。そうしたなら、やはり改めて尋ねるように、彼女は無言のままに小さく首を傾げる、「だいじょうぶ?」って窺って】
【だからきっと彼女からしたなら、少女のこと、よーっぽど疲れていると思っているのかもしれない、なんて。――意識の浮上と同時に漏れ出る声音に、少しだけの笑みを添え】
【――少しだけ/困ったような/揶揄うような/慈しむような、――そういうなんだか少し変な顔をしていた、ひっくり返ったまま起き上がれなくなったひよこちゃんを見てるような、なんて、失礼かしら】
319:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 17:29:59.94 ID:/WVhDhtX0
>>318
あぁ、傘助かります!
雨降るっていうから持ってきたのに、雲だけ大袈裟で全然でした
320:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 17:31:12.93 ID:/WVhDhtX0
>>318
私、お店を出しているんです。大々的に宣伝はしていないからあまり有名ではないのだけれど、ハーブのお店なんです。
思ったより早く継ぐことになってしまったから、まだまだ勉強不足なせいで……足りなくなってしまったぶんをとりあえず買いに来たんです
【よく見るとまだ幼さが残るフィオの顔。どう考えても店を継いでいい年齢ではないーーお店の話をすると少し悲しそうに瞳を細めて、知識不足な自分と前の店主の父のことを思い出して悲しげな笑顔を浮かべて】
321:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 17:57:52.94 ID:pvzro5Ex0
>>319-320
【そうやって預かる傘も、彼女は特に気にした風もなくぶら下げるのだろう。それを見ているフィオがどんなふうに不安がっているのか、知っているのかいないのか――多分ないけど――】
【持ってしまえばふらついたりなんてことは当然ないのだとして、"だとしても"、やっぱり、どちらかと言えば、お箸より重たいものは素敵な花束しか持ったことないですとでも言い出せそうな風であったから】
【不安をぬぐい切れないのはきっと仕方のないことだった、――ちょっとやっぱり彼女は少し細すぎる、みたい】
322:名無しのパー速民[sage saga]
2019/07/10(水) 18:49:44.03 ID:/WVhDhtX0
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