237:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/16(木) 22:58:49.24 ID:6z+14K+X0
………………………………ほんとに?
【――だから、もしかしたら、友達だっていないのかもしれなかった。だって、好きって言ってもらえないと、その人への好意すら正当化できないのに、】
238: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/05/16(木) 23:14:09.20 ID:phMFLjPA0
>>236
【相も変わらず笑っていた。怒られたって、嫉まれたって、怒鳴られたって、平気】
【そんなことよりもっと怖いの、知ってるから――いつかこうやって、あたしたち喧嘩したことあったよね?】
【あの時はあたしが怒鳴ってた。そしたらあんた、怖がって、泣きそうになって、震え上がってしまったから】
239:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/16(木) 23:51:25.30 ID:6z+14K+X0
>>238
【ならば今度は怯えた子なんていなかった。それよりも嫉妬していた、うらやましくって、ねたましくって、――震えてしまうとしたなら、多分、そのせいだ】
【ずるいずるいって言って泣きじゃくって肩を震わしていた、苦手だからやめちゃおうって思いついたことも、それをしてしまえたことも、そのための勇気があることも、】
【いろんなことなんでもかんでもずるく思えて仕方がないんだから、なんでも手渡したくなる、だってほしいから/なのにもらってくれやしないんだってもう知ってるから】
240: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/05/17(金) 00:09:19.88 ID:/SPIJ+VB0
>>239
【抱き留める。やっぱりこの靴履いてきてよかったなと思う、だってヒールがなかったらあたしあんたより背が低くて】
【……ああでも、あんたもヒール履いてるから意味ないかな。でも、低すぎるので受け止めるより余程マシ】
【つかまえた。そしたら艶やかな黒髪に、鼻先を埋める――いいなあ。あたしこんな癖っ毛だから、】
241:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/17(金) 00:54:27.00 ID:yufS24Si0
>>240
【だから彼女は子供なんかじゃなかった。それどころか平均より背は伸びてしまって、なのに身体がちいとも女の子ぽくならなくて、それがずっと恨めしくて】
【どれだけ食べたってちっとも丸みを帯びない身体に辟易していた、ほんのもうちょっとだけでも胸が膨らんでくれたら、その何倍も自信が持てたに違いないのに】
【それからこのまっすぐに落ちるばっかりの腰元だって、途中でほんの一センチ、ううん、二センチ、……、三センチくらい、へこんでくれたなら】
242:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/17(金) 00:54:43.24 ID:yufS24Si0
>>240>>241
――――――――――――――――――――――うん……。
【――耳と耳を擦り合わせるように頷いた、濡れてしまった髪の毛同士を絡ませるように、そしたら赤と黒、交じり合って、彼女の目の色みたいになるのかしら、なんて?】
243: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/05/17(金) 20:43:06.92 ID:/SPIJ+VB0
>>241-242
【体型など知ったことではない。そもそも自分だってお世辞にもいい体してるなんて言えないし】
【ましてやあたしたち友達なのに。目一杯オシャレして可愛く見せなきゃいけない恋人とのデート、】
【そんなシチュエーションでもないんだから――深夜にこっそり、部屋着のまま家から抜け出して】
244:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/17(金) 21:31:26.93 ID:qQFbkDZf0
>>243
【――確かにそれでいいのかもしれなかった。だってわたしたちの一番最初は夜の公園で、思い出の中にはホットスナックの香りが漂って】
【ふっとコンビニに立ち寄ったときに唐揚げとかポテトとか気になっちゃう瞬間に、その時のことをほんの少しでも思い出してないかって言ったら、嘘になる】
【思えばあれからたくさんの時間が経っていた。いろんなことがあった(そしてきっと多分ありすぎた)。――だけど変わんないのはあの時食べたジャンクな味、】
245:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/17(金) 21:31:39.28 ID:qQFbkDZf0
>>243>>244
【「――――シグレって呼んでいい?」】
246:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2019/05/18(土) 17:50:40.74 ID:NsW8XzyZ0
>>232>>233
斥候と呼ぶには些かやる事が過激に過ぎるきらいはあるが──まあ、概ねそんなようなものだよ。
人間相手と違って、どれだけ殺そうが誰に気兼ねする必要もないのは楽だ。
1002Res/2899.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20