【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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246:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2019/05/18(土) 17:50:40.74 ID:NsW8XzyZ0
>>232>>233

 斥候と呼ぶには些かやる事が過激に過ぎるきらいはあるが──まあ、概ねそんなようなものだよ。
 人間相手と違って、どれだけ殺そうが誰に気兼ねする必要もないのは楽だ。

 ……ああ、ネームバリューってヤツか。考えた事も無かったが──今思うと、妙に周囲のやっかみが多かったのはそういう理由かな。

【冒険者ギルドと言っても一枚岩ではない。中にはゴロツキと大差ないような手合いもいる。『正義の味方』の肩書きが、悪い方向に働く事も少なからずあっただろうが】
【べつだんそれを気にかける風でもない様子から察するに、そういった事柄や相手は、彼女にとっては心底どうでもよいものなのだったのだろう】

【「全員黙らせるのは、少しばかり手間だった」──などと、朔夜は他人事のように独りごちて】


 ──ふうん。ランスロット、ね。

 お前の口ぶりとさっきの鍛錬の様子で、どういう戦いだったかは概ね見当が付いたよ。
 お前は速度と身軽さに任せて跳び回り、相手を撹乱しようとした。相手はお前の戦いに乗る気がなかった。
 常に一歩引いて視野を広く取り、見に徹して期を窺う。深追いは避け、一定の間合いを保ち、牽制打を捌きながら細かなダメージを蓄積させて機動力を削いでゆき──そうして作った大きな隙に、本命を叩き込む。
 いや、或いは追い詰められたお前の捨て身の一撃に、カウンターを合わせたのかもしれないな。

 これは当て推量の類いだから、見当違いだったら、済まない。あくまで『私ならばこう殺す』という、単なる私見だ。

【敗北を受け止め、積極的に次の戦いの糧としようとするドラの姿勢を好ましく思ったのか、ふ、と微かに表情を緩めると】
【彼女は、彼が『ランスロット』なる敵手にどのような敗北を喫したのかについて勝手にあれこれ予想しだした。将棋やチェスで言うところの「感想戦」に近いものがある】

【気構えは重要だが、それだけで敵に勝てるなら苦労はない。まして、ドラほどの戦闘経験を持つ能力者を相手取って圧倒するなどというのは、精神論だけでは不可能な芸当だ】
【結果には、かならず原因が付いて回る。敗北したというのなら、そこには必ず敗因がある──ならば、前回と同じ轍を踏まない為にはどうするべきか】

【単純な話だ。敗因を洗い出して、一つ一つ潰していけばいい】
/続きます!


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