映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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21:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:36:12.29 ID:e+s7r/2n0

それから、意外にも撮影はトラブルなく順調に進んでいった。

ヒツジは初めこそ演技に慣れてはいなかったが
少しずつセリフを飛ばすことも減っていった。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:39:00.88 ID:e+s7r/2n0


その日は、空き教室に俺と彼女だけが残っていた
ちょうど撮影も終わりを迎えようとしていた頃のことだ。

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:39:49.19 ID:e+s7r/2n0

「ここの人達を通じて友達がたくさんできましたよ」

「変な連中ばっかりだろ」

以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:41:41.84 ID:e+s7r/2n0

「私もどうしていいか分からなかったんですけど、
気付いたらその人はもういなくなっていたんです」

「それで?」と俺は尋ねた
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:43:25.47 ID:e+s7r/2n0

「先輩は最近どうですか?」

「そうだなあ」俺は一度頭を巡らせてみる。

以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:47:56.18 ID:e+s7r/2n0

「だけど、それならどうして映画研究会に入ったんですか?」

「入学したての頃は文芸部に入ってたんだ。だけど肌に合わなかったな」
思えば、あの頃は本を心から楽しめていなかったんじゃないかな。
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:50:30.62 ID:e+s7r/2n0

「なあ、ひとつ聞いてもいいかな」

「はい。なんでしょう」

以下略 AAS



28:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:52:29.18 ID:e+s7r/2n0

「そんな大した理由はないですよ」
それとなく彼女は窓の外に視線を移した。

「何となく、背伸びしてみたかったんです」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:57:40.04 ID:e+s7r/2n0

「変わる必要なんてあったのか」俺は彼女に尋ねた。

「どうしてでしょうね。あの時は焦りがあったのかもしれません」

以下略 AAS



30:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:58:21.08 ID:e+s7r/2n0

「映画を引き受けたのも、その理由のひとつだったんです」

「後悔はしてないのか」そう言うと彼女は首を縦に振った

以下略 AAS



31:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 16:59:04.79 ID:e+s7r/2n0


映画が完成したのは、それから一か月ほど経ってからのことだった。


以下略 AAS



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