225: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 00:49:43.94 ID:vHOD/oG80
パピヨン「…………ねえ、お兄さん」
『ん、どうしたパピヨン……――』
パピヨンが、じーっとこちらを見つめてくる。花火ではなく自分を、目と目を合わせて、視線を逸らさず真っ直ぐと。
226: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 00:55:11.65 ID:vHOD/oG80
パピヨン「初めて会った日のこと覚えてる?あの日、模擬レースでアタシが……6着くらいで終わっちゃった奴」
『ああ勿論覚えてるよ。あの日キミが模擬レースに出ていなかったら、もしあの日自分がレースを見に行かなかったら……自分とパピヨンは出会えなかったから』
どんな時でもあの日のレースは思い出せる。それだけ、自分の脳に焼き付いて離れない――魅了されてしまったシルヴァーパピヨンの走りを。
227: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 00:58:00.04 ID:vHOD/oG80
パピヨン「だからね……お兄さん」
ほんの一瞬だけ考えた後、パピヨンは真剣な表情から――――いつもの変わらない表情に戻って。
パピヨン「アタシはお兄さん以外のトレーナーなんて嫌、考えられないし考えたくない。そう思ってたら…………まず表情が好きになっちゃった」
228: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 01:08:25.20 ID:vHOD/oG80
『――――』
パピヨン「………………」
――パピヨンは何も言わない。自分からの答えを待つように、願うようにこちらを見つめている。
229:名無しNIPPER[sage]
2024/10/05(土) 01:26:23.05 ID:i/apwZKPo
パピヨンがこんなにはっきり言えたんだお兄さんもたのむ………!
230: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 02:26:57.35 ID:vHOD/oG80
『…………申し訳ないけど、今はキミの想いに応えることは……出来ない』
パピヨン「…………っ。そっ……か、うん。そう、だよね」
自分の言葉を聞いて、パピヨンはぐしゃりを顔を一瞬だけ歪ませた後、また何でもないいつも通りみたいな表情で、笑った。
231: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 02:28:25.32 ID:vHOD/oG80
パピヨン「ぁ――ぁああぁあああぁあああああぁ……っっっ!!!」
――壊れたダムのように、パピヨンの目から涙があふれて零れる。パピヨンは抑えきれなくなってしまったように、胸の中に飛び込んできて……。
パピヨン「ばか、ばか、ばかぁ!お兄さんのバカ!勘違い、するじゃん!勘違いしちゃったじゃん!!!」
232: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 02:30:06.33 ID:vHOD/oG80
それじゃあ今日はこれでおしまいです、お疲れさまでした。
とりあえず安全に終わってよかったです。告白までお付き合いいただきありがとございました。
233: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/05(土) 02:32:28.80 ID:vHOD/oG80
――――今後のパピヨンの様子は?:コンマ直下
コンマが高いほどべったり甘々いちゃいちゃ、低いほどいつも通り。
234:名無しNIPPER[sage]
2024/10/05(土) 03:22:26.86 ID:4pG5Qq+r0
ほい
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