女「死んじゃってゴメン」少女「ほんとにゴメンて思ってます?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2022/12/09(金) 21:56:32.06 ID:AaD9S2yd0
少女「なにか、ご質問は」
女「山ほどあるけど」
少女「ええ、良いですよ。いくらでも付き合います」
以下略
AAS
9
:
◆/brfqxLTx.
[sage saga]
2022/12/09(金) 21:57:39.83 ID:AaD9S2yd0
女「じゃあ、質問」
少女「はい」
女「キミは、結局何者なの?」
以下略
AAS
10
:
◆/brfqxLTx.
[sage saga]
2022/12/09(金) 21:58:46.68 ID:AaD9S2yd0
女「じゃあさ、じゃあさ、獄卒ってどんな仕事してるの?」
少女「改めて訊かれると難しい質問ですね……。まあ、地獄の雑用とおもっていただければ」
女「雑用ねえ」
以下略
AAS
11
:
◆/brfqxLTx.
[sage saga]
2022/12/09(金) 21:59:46.54 ID:AaD9S2yd0
少女「だから今のこの問答は、『最後に言い残すことはあるか?』というやつですね」
女「そっかー……。わたしのことはあんまり忘れないでいてほしい……。一週間くらいは」
少女「一週間といわず、お姉さんみたいな人なら私は忘れませんよ。安心してください」
以下略
AAS
12
:
◆/brfqxLTx.
[sage saga]
2022/12/09(金) 22:00:52.93 ID:AaD9S2yd0
少女「お姉さんの主観時間がどんどん引き伸ばされていって、いつか無限大に発散すれば、そこが"末路"です。これで答えになってますか?」
女「ろくな末路じゃないというのがわかったよ」
少女「わかってくれてなによりです」
以下略
AAS
13
:
◆/brfqxLTx.
[sage saga]
2022/12/09(金) 22:01:32.65 ID:AaD9S2yd0
少女「地上の伝承でわかりやすいのは、賽の河原あたりでしょうか。あれなんて、明らかに『若くして死んだこと』への罰です」
女「あれは、幼い子どもが亡くなったときに限った話じゃないの? だったら老いて死ぬのは罪ではないの?」
少女「子供だろうが老人だろうが同じことですよ」
以下略
AAS
14
:
◆/brfqxLTx.
[sage saga]
2022/12/09(金) 22:02:30.26 ID:AaD9S2yd0
女「わたしぼっちだし、実家からもほとんど勘当されてるようなもんだし……」
少女「学校とか、仕事とかではどうですか?」
女「大学はずいぶん前に中退したしなあ……。最近は、仕事もしてなかった」
以下略
AAS
15
:
◆/brfqxLTx.
[sage saga]
2022/12/09(金) 22:03:13.22 ID:AaD9S2yd0
女「わたしのことはさ、もう忘れてよ」
少女「言ってることが、さっきと違うじゃないですか」
女「ゴメン……。わたしなんかさ、本当にろくなやつじゃないんだよ。ゲームだって、熱帯行けばもっと上手い人いるよ。街に出れば、わたしよりおしゃれな人は大勢いる」
以下略
AAS
16
:
◆/brfqxLTx.
[sage saga]
2022/12/09(金) 22:03:50.99 ID:AaD9S2yd0
女「死んでキミが悲しんでくれるのなら、もうちょっと生きていても良かったかなあ、なんて思わなくもないね」
少女「私は散々言ったつもりだったんですけどね。結局、お姉さんは聞く耳を持っちゃくれませんでした」
女「わたしのこと好き好きーって?」
以下略
AAS
17
:
◆/brfqxLTx.
[sage saga]
2022/12/09(金) 22:04:22.78 ID:AaD9S2yd0
女「じゃあ、最後にもう一つききたいことがあります」
少女「最後ですか? 別に、遠慮しなくていいのに」
女「このままずっとキミを束縛するのも良くないしね」
以下略
AAS
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