女「死んじゃってゴメン」少女「ほんとにゴメンて思ってます?」
1- 20
10: ◆/brfqxLTx.[sage saga]
2022/12/09(金) 21:58:46.68 ID:AaD9S2yd0
女「じゃあさ、じゃあさ、獄卒ってどんな仕事してるの?」

少女「改めて訊かれると難しい質問ですね……。まあ、地獄の雑用とおもっていただければ」

女「雑用ねえ」

少女「あとは、こうやって罪人とお話したりとか」

女「そっか、これも仕事かあ。仕事でこうやってお話されてると思うと、ちょっと興奮する」

少女「なんですか、それ……」

女「わたしの他にはどんな罪人さんがいるの?」

少女「さあ、よく知りません。執行前にここまで話し込むのなんてそうそう無いんで、印象に残らないんです」

女「そういうもんなんだ。見回りとかするんじゃないの?」

少女「いえ。今の制度だと、見回りとかそういうの無いんですよ。仕組み上、一度ここを出るとほぼ100%同じ部屋には戻れないそうです。部屋番号が書いてないので」

女「ええっ? 番号くらいなくても場所とかわかるんじゃないの?」

少女「何部屋あると思ってるんですか……。たとえて言うなら、適当な単語を思い浮かべながら適当に辞書を開いて、たまたまそのページに思い浮かべた単語が載っていた、くらいの確率です。しかも、その辞書は掲載順がランダムであるものとします」

女「なんかわかりにくいね……」

少女「まあ、これが今生の別れという認識で間違いないです。さみしくなりますね」

女「はあ〜……。ちょっと落ち込む。死んだのに今生の別れというのもおかしな話だ」

少女「そうですね」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
28Res/24.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice