110: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:55:29.32 ID:EM6Mdgk00
「どうぞ」
「し、失礼しま〜す」
111: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:55:59.49 ID:EM6Mdgk00
「女子アナからアイドルに華麗な転身を果たした川島瑞樹さんと、婦警さんからアイドルになったって話題の片桐早苗さん!?ほ、本物ですか!?ナナ、お二人が大好きなんです!!サインくださいっ」
背中のバッグから色紙とサインペンを取り出す。
112: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:56:32.96 ID:EM6Mdgk00
「それに菜々ちゃん?仲間になったのだからかしこまったのはナシよ?」
川島瑞樹がいたずらっぽく微笑んだ。
113: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:57:10.57 ID:EM6Mdgk00
「すみません菜々さん。いきなりお騒がしいところを見せてしまい……」
「いえいえ。瑞樹さんと早苗さんは大好きですし!それにお二人をプロデュースしていたのはプロデューサーさんだったんですねぇ♪」
114: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:57:52.08 ID:EM6Mdgk00
「もちろんプロデューサーさんのことは信じていました。でもそれ以上に、すぐにお二人と仲良くしてもらって、歳が近いだけに心強いなぁ……って!違います!ナナは永遠の17歳です!大人のお二人が!心強くって!」
設定に対して言動が甘すぎるのは昔と変わっていない。
115: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:58:24.59 ID:EM6Mdgk00
「ナナも、プロデューサーさんと再会できて、どうしようもなかった暗闇から光が差し込んできたような気持ちだったんです!」
そうだったろう。とっくに諦めていたと思い込んでいた。
116: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:58:54.68 ID:EM6Mdgk00
「これからは菜々さんにはもっともっと頑張ってもらうことになります。今までとは違う種類の努力が必要になります。それでも」
まっすぐと安部菜々の瞳を見る。
117: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 16:59:59.32 ID:EM6Mdgk00
「彼女たちは仲間ですが、同時にライバルでもあります。ですが彼女たちは菜々さんを1人にさせません。その上で競い合っていきましょう。助け合っていきましょう。そして、トップアイドルに、ウサミン星のプリンセスになりましょう」
静かに聞いていた安部菜々は、俺が話し終わるのを待っていたように、静かに口を開く。
118: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 17:00:46.09 ID:EM6Mdgk00
― 第三章「安部菜々」 了 ―
119: ◆xMUmPABXRw[sage saga]
2022/11/27(日) 17:01:16.98 ID:EM6Mdgk00
― エピローグ ―
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