274: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:13:57.83 ID:XXdSh8X20
《指揮車前進!撃て!!》
li イ; ゚ -゚ノl|《う、Ураaaaaaaa!!!》
<(' _';<人ノ《急にソヴィエト》
275: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:15:51.29 ID:XXdSh8X20
そこから数十秒、周りでは喧しく砲声が響き続けているのに、それらを押し潰しかねないほど重く息苦しい“静寂”が戦場を支配する。
W号とチ級が互いの武装を向けてにらみ合う中、“群れ”は本校舎の前を通り過ぎ、校門を出、軽空母ヌ級の傍を駆け抜け、尚も歩みを止めず遠ざかっていく。
『……………ヂィッ!!』
276: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:18:22.42 ID:XXdSh8X20
「…………あだだだだだだぁっ!?」
「う………げェッ………」
「オボロロロロロロ」
277: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:20:48.77 ID:XXdSh8X20
…………。その上で一つ、気にかかる。
「処置完了だ。未だ行けるな!?」
「勿論ですよ、このままじゃ終われません!!」
278: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:24:31.52 ID:XXdSh8X20
極一部が「そう」である分には、未だ納得できた。例えば警察機構全体で見ても最精鋭の一角である機動保安隊、鈴のように個人が何かしら“特殊”な事例、或いは六年前、つまり深海棲艦出現直後の暴動未遂や廃艦騒動関連の経験からくる耐性。
これらの理由から平静を保っている一部が中核となって、辛うじて組織系統を維持している………こんな形なら、私も特に疑問に思うことはなかったわ。
でも、少なくとも眼に入る範囲の百数十人ほぼ全員が「そう」というのは、不自然と結論せざるを得ない。
たまたま鋼の如き精神力の人間がこの人数一堂に介した?ハッ、仮にそんな奇跡が起きたなら………まさしく大洗女子学園戦車道チームの設立経緯を考えると完全な否定ができないわね………
279: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/22(月) 23:27:38.80 ID:XXdSh8X20
依存、誤認、逃避。上げた可能性は何れもリアリティはあるけど、今ひとつ決定打に欠ける。
別に好都合なら細かいことは気にせず状況を甘受してしまっていいじゃないかと私自身思うけど………数多の戦場で培った“勘”が、その妥協を拒絶する。
何かが、危ういと。
280:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/23(火) 11:32:21.06 ID:B9qjm+jnO
祝2週連続投下
更新おつです
281: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2024/07/29(月) 23:01:57.36 ID:eAQesrsX0
艷やかな栗色のボブ・ショートヘア、髪と同じ色をしたパッチリと大きな瞳、どこか優しげで人懐こさを感じさせる、可愛らしい小動物のような風貌。
紛れもなく、美少女と呼ぶに値する容姿。パッと見はとても装甲兵器を扱った特殊な武道に精通した人間であるようには、況してや名門学園艦チームを破り、大学選抜をさえ薙ぎ倒し、遂には界隈から“軍神”とまで称されるほどの人物だとは思えない。
「初めまして、大洗女子学園の西住みほといいます。
282: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/29(月) 23:04:19.31 ID:eAQesrsX0
この諺を、遥か昔のヨーロッパで最初に口にした人が思い描いたであろうシチュエーションとは方向性が違う、その事は重々承知しているわ。
それでも私の脳裏には、“地獄への道は善意で舗装されている”という言葉が思い浮かんでいた。
(振りほどくわけにもいかないし………)
283: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/07/29(月) 23:06:17.38 ID:eAQesrsX0
1人の少女が、ズカズカと大股で肩を怒らせながらこちらへ歩み寄ってくる。
年の頃は西住さんと同じぐらいで、不健康寄りな白さの肌と鼻の頭のあたりに散りばめられたそばかすが先ず視線を引く。やや癖っ毛気味なブラウン色の髪を乱雑に両脇で束ね、垂れ目でありながらその奥の瞳は存外気の強そうな輝きを放っていた。
大いに礼を失することを承知の上で評するなら、西住さんや同じアンコウさんチームの五十鈴華さん、或いは知波単学園の西絹代さんのように衆目を集める美少女とは言い難い。
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