221:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:54:37.44 ID:XVB8s0iW0
魔女の本拠地、ヴィグリッド入りした彼女は、
その才を見込まれすぐに最上位の開発研究陣に加わることとなった。
ただしアンブラ族に正式復帰できたわけではなかった。
思想と価値観が主流派とは相容れなかったからである。
222:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:55:03.66 ID:XVB8s0iW0
そして彼女は大きな期待をうけ、
魔術の先端研究に専念することとなった。
その間、いくつかの悲しい出来事があった。
223:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:55:32.68 ID:XVB8s0iW0
「闇の左目」から『時の記憶』の情報が発見された当時、
彼女はいまだ150歳ほどと魔女としてはまだまだ若輩であったものの、
すでに開発研究の中心人物となっていた。
224:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:56:08.46 ID:XVB8s0iW0
そしてもちろん、
魔女/賢者/魔神たちは妨害に対する備えも固めていた。
エヴァを含め開発陣の守りは厳重であり、
それこそ魔帝が自ら出陣でもしないかぎり鉄壁であった。
225:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:56:58.81 ID:XVB8s0iW0
当然ながら諸勢力は
他の侵犯者の情報収集にも尽力していた。
覇王アルゴサクスについては、その傲慢と虚栄と支配欲ゆえに
226:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:57:43.28 ID:XVB8s0iW0
だが一方で、残るもう一柱、
スパーダについては問題があった。
そもそもの動向把握が難航を極めていたために。
227:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:58:14.72 ID:XVB8s0iW0
この時期、ヴィグリッドにいたのは魔女や賢者のみらなず、
出生が「弱き人間」である魔剣士/闇の巫女と選ばれし者も大勢いた。
魔女や賢者は圧倒的戦力を誇るが、
228:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:58:41.14 ID:XVB8s0iW0
そしてこの厳重な解析を通過し、支援兵団に加わった中に
とある一人の「銀髪の魔剣士」がいた。
彼はフォルトゥナという地の生まれと自称していた魔剣士であり、
229:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:59:09.03 ID:XVB8s0iW0
しかしその関係は長くは続かなかった。
「銀髪の魔剣士」が支援兵団に入って9年経った頃、
魔女がついにスパーダの足取りを掴みはじめたからである。
230:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:59:39.94 ID:XVB8s0iW0
対創造の切り札が完成間近という重要な時期に起こった、
魔女と賢者の計画を根底から破壊しかねない大事件だった。
人間たちは完全に不意を突かれた。
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