8: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 15:57:31.34 ID:jp7qlUpF0
仁奈「雪だ雪だ〜!」
P「ここマンションだから、今は静かにしようね」
私がそういうと、仁奈ちゃんはハッとして。
9: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 15:58:14.27 ID:jp7qlUpF0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
内階段を使って外に出ると、歩道も車道も皆おしなべて真っ白に染まっていた。
足跡も轍もなく、まっさらな新雪であった。
仁奈ちゃんはさっきまでのテンションとはうって変わって、静かになってしまった。
10: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:02:43.96 ID:jp7qlUpF0
仁奈ちゃんは私を先導しつつも、時折後ろを向いて、私がはぐれていないか確認しているようだった。
手を繋いでいるのだから、はぐれようがないと思うのだが、仁奈ちゃんはそれでも心配なようで、ちらちらとこちらを窺う視線と、私の注視する視線がたまにかち合った。
仁奈ちゃんの橙色がかった瞳。それが喜びに染まっていると、私も嬉しくなってしまうのだった。
やがて私の散歩コースが後半に差し掛かると、公園が見えてきた。綺麗ではあるが普段から誰もいないので、雪降りの日であった今日もやはり誰もいなかった。
11: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:03:56.54 ID:jp7qlUpF0
仁奈ちゃんは誰もいない公園をみて、再びはしゃぎ出した。降る雪はまた強さと量を増している。
P「遊んでみる?」
仁奈「はい!」
12: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:04:39.28 ID:jp7qlUpF0
仁奈ちゃんはひとり遊びに飽きたのか、私に向かって手招きしている。
何かと思ってそばに行くと「雪だるまを作りましょー!」とのことだった。
手袋をしているとはいえ手が冷えるなぁと思っていたが、それも悪くないと思い、私は雪だるま作りを手伝うことにした。
雪玉を作って、それを転がして大きくする。仁奈ちゃんも真似っこで、そのようにしている。
13: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:05:38.66 ID:jp7qlUpF0
仁奈「へくちっ!」
P「おっと、仁奈ちゃん大丈夫?」
仁奈「えへへ、流石にさみーですね!」
14: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:06:36.20 ID:jp7qlUpF0
そういえば。
P「仁奈ちゃんは帰らなくていいの?」
仁奈「今日はパパもママもお仕事ですよ」
15: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:13:41.31 ID:jp7qlUpF0
そのようになった。仁奈ちゃんは着ぐるみを脱いで、丁寧に畳むと、部屋着の仁奈ちゃんになった。私も上着を脱いでハンガーにかけて、部屋着に戻った。
同性とはいえ、担当アイドルと一緒にお風呂なんて聞いたら、ちひろさん怒るかな。なんて事を思いながら、私は部屋着も脱ぎ始めた。
仁奈ちゃんを脱衣所に連れて行って、二人で服を脱ぐ。
そして体を洗いっこして、髪も洗ったり洗ってもらったりして、そうして湯船で数を数えて。
16: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:14:42.69 ID:jp7qlUpF0
仁奈「ベッドだー!!」
ボフンと音を立てて仁奈ちゃんが私のベッドに飛び込む。枕に顔を埋めて。
仁奈「プロデューサーの匂いがするー……」
17: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2022/01/10(月) 16:20:03.80 ID:jp7qlUpF0
お風呂のシーンはなんかこう、えっちになってしまったのでバッサリカットしました。すみません。
雪が降った日にティンと来て書いてみました。雪が降った日に書き終えたかった。遅筆癖がいまだに治らない。
お久しぶりです。ジサツです。あけましておめでとうございます。
雪が降りましたね。コロナもオミクロンがどうのと大騒ぎが盛り返しているところですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
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