34: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:16:12.52 ID:rdad/mqRO
*
「いや、だから二次会はいいって」
ニヤニヤしながら、目の前の金髪の男があたしの手を掴んだ。酒臭い息が髪にかかり、すごい不快な気分になった。
35: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:16:41.49 ID:rdad/mqRO
その時、あたしと男の間に、誰かが割って入った。
36: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:18:11.98 ID:rdad/mqRO
そこにいたのは、小柄な男の子だった。中学生?……いや、こんな時間に中学生がいるはずがないから、多分高校生かそれ以上なんだろう。
もちろん見覚えはない。……誰だろう、この子。
「は?」
37: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:18:48.34 ID:rdad/mqRO
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ビジネスホテルに着くと、あたしは優結を寝かせた。少し吐いたけど、酔いはそこまで深刻なものじゃなさそうだった。
竹下君、って言ってたっけ。善意から色々してくれたのだろうけど、このまま何もしなくていいのだろうか。
38: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:19:56.35 ID:rdad/mqRO
*
その夜は色々話した。彼が東大の1年生だということ。身体を鍛えるためにボクシングジムに通っていて、だから男を倒せたのだということ。
何であたしたちを助けたかは本当に分からないけど、今になって怖くなり、寝付けずにビールを買っていたこと。そして、意外とオタクで、あたしとは結構……いや、かなり趣味が合うこと。
39: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:20:22.72 ID:rdad/mqRO
*
そうやって出会ったあたしたちが男女の仲になるまでは、そう時間がかからなかった。
40: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:21:29.10 ID:rdad/mqRO
*
「何ニヤニヤしてるんだよ」
「ううん、俊太郎と会った時のことをね」
41: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:22:13.51 ID:rdad/mqRO
失礼しました。上の文章を訂正します。
42: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:23:19.56 ID:rdad/mqRO
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「何ニヤニヤしてるんだよ」
「ううん、俊太郎と会った時のことをね」
43: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:23:50.18 ID:rdad/mqRO
「警察庁特務調査室 警部 毛利仁」
44: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/25(土) 22:25:25.45 ID:rdad/mqRO
今日はここまで。
なお、前シリーズから1年経過しているという設定です。仁の設定などにはかなりの変化があります。
(リメイク時に色々分かるかと思います)
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