396:名無しNIPPER[sage]
2021/10/06(水) 21:54:49.13 ID:VR5Xap3M0
あ
397: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:04:12.30 ID:KFWSPOjR0
【>>396
3:東雲雪菜】
生徒会の業務終了後、生徒会の鍵を職員室に返したところで神宮くんが何か話したげな様子をしていた。
しばらく向こうから話してくるのを待つ心構えでいたが、昇降口で靴を履き替えたところでこちらから聞いてみることにした。
398: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:04:43.95 ID:KFWSPOjR0
もうこの段階からわたしを欺くための演技が始まっているとすれば本当によく出来ているけど、恐らくそれは考えすぎだ。
「実はね、Aクラスの東雲さんが春宮さんに会いたいみたいなんだ。この後、19時30分からなんだけど…」
「うん、大丈夫だよ。30分後だね」
399: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:05:23.90 ID:KFWSPOjR0
とりあえず向かってみることにし、神宮くんと別れてケヤキモールの方へと向かう。
期待半分、怖さ半分といったところか。
どちらにせよ、どんな話が出来るのか楽しみだ。
400: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:05:52.11 ID:KFWSPOjR0
◇◇◇
東雲雪菜さんは良く目立つ。
腰まで伸びた黒髪は手入れが行き届いていて、手足はスラっとガラスのように細く、儚げな雰囲気を纏っている。それでいて肌が真っ白なのだから、まるで和人形のような印象を受ける。
401: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:06:23.85 ID:KFWSPOjR0
わたしは頷き、休憩所へと移動する。
3人掛けのベンチに1人分のスペースを開けて座ると、東雲さんが小さな口を開いて話し始める。
「春宮様とは一度お話させていただきたいと、失礼ながらずっと思っておりました。今回の特別試験にあたり、こうしてお話させていただく機会があって非常に喜ばしく思います」
402: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:07:14.33 ID:KFWSPOjR0
「本日はお忙しい中、ご足労いただきありがとうございました。要件は以上となります」
「あ、もういいんですか?」
403: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:07:43.39 ID:KFWSPOjR0
「それでは、わたくしは寮に戻ります。春宮様もどうか夜道をお気を付けて。お誘いした身で申し上げにくいのですが、学校の敷地内とはいえ淑女が夜に外出するのは褒められた行為ではありませんからね」
「ご丁寧にありがとうございます。早めに帰宅することにします」
404: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 22:08:24.47 ID:KFWSPOjR0
◇◇◇
翌朝。特別試験開始の日。
わたしは5月1日以来、早めに登校した。
405:名無しNIPPER[sage]
2021/10/07(木) 22:23:54.09 ID:8dPtq1Cq0
え
406: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 23:38:13.91 ID:KFWSPOjR0
【>>405
9:一般人】
8時ちょうどに1通のメールが届く。
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