406: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/07(木) 23:38:13.91 ID:KFWSPOjR0
【>>405
9:一般人】
8時ちょうどに1通のメールが届く。
『厳正なる調整の結果、あなたの役職は『一般人』に決まりました。グループの一員として、自覚を持って行動し試験に臨んでください。また、ねずみ組の集合場所は特別棟の視聴覚室になります。』
どうやらわたしは『一般人』らしい。
危惧していた『王様』にはならなかった。
これで一安心して、これから2週間かけて『王様』探しに集中できる。
「……」
通達メールを再度読み返していると、教室前方の扉が開く。
望月くんだった。彼は一度わたしの方を見た後、自席に鞄を置いて、わたしの方へ向かってくる。
「おはよう、望月くん」
「うん、おはよう春宮さん。『ねずみ組』のメールは来た?」
「ついさっきね」
『王様』でない以上、隠す意味は無いと、望月くんへ携帯の画面を向ける。
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