138: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 22:29:52.55 ID:h1bofGth0
やはり秋山さんが群を抜いて速い。
初速から他を大きく引き離す。
それからわずか二十六秒後にゴールした。
「おー、速いな秋山。水泳部か?」
139:名無しNIPPER[sage]
2021/09/12(日) 00:54:13.85 ID:lKGroAFvo
2
140: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/12(日) 02:14:08.26 ID:/n5N8f0V0
【>>139
2.ギリギリを見極めて1位】
わたしは一度深呼吸をする間に、決意する。
一位を取る。ほぼ全力を出して。
141: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/12(日) 02:14:34.63 ID:/n5N8f0V0
顔を水面から上げるとプールサイドから歓声が聞こえてくる。その直後、隣の宮野さんもゴールする。
「ふぅっ……はぁ。はぁ〜、速いねー、春宮さん」
「実はちょっとだけ運動得意なんだ」
142: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/12(日) 02:15:00.33 ID:/n5N8f0V0
もともと水泳をやっていたのか、大会に出たことはあるのか、陸上競技などは得意なのか、様々なことを質問攻めされても、嫌な気分はしなかった。
と、競争が終わった女子グループが一息ついて盛り上がる一方で男子グループの競争が始まる。
男子グループは三グループに分けて予選を行い、上位五人で改めて決勝を行うようだった。
わたしは女子グループの会話に耳を傾け、応対しながらも男子グループの泳ぎを観察する。
優勝候補は四人。
143: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/12(日) 02:15:39.02 ID:/n5N8f0V0
◇◇◇
「一位は荒垣、二十四秒六九。二位は松本、二十五秒八三。三位は一色、二十六秒五三だ。春宮と荒垣は後でボーナスポイントを配布する」
144: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/12(日) 02:16:20.90 ID:/n5N8f0V0
前を歩く荒垣くんの大きな背中を見てしばらく歩き、あとは右に行けば男子更衣室、左に行けば女子更衣室という分岐点前で荒垣くんが歩みを止める。
「本気でやったか?」
「もちろんだよ」
145:名無しNIPPER[sage]
2021/09/12(日) 03:18:28.17 ID:yj59OMDxO
2
146: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/12(日) 21:21:14.39 ID:w7jRohRZO
【再開します。】
147: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/12(日) 21:21:48.83 ID:w7jRohRZO
【>>145
2.「たぶん、わたしが勝つと思う」】
自惚れるな。
そういった反応をされることを承知の上、わたしは実直に答えた。
148: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/12(日) 21:22:16.34 ID:w7jRohRZO
荒垣くんは少しの間を置いてから話し出す。
「驚いた。そこまで分かっていたのか?」
「荒垣くんも気が付いていたんだね」
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