129: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 11:15:48.60 ID:OCYa+xYb0
もし校内で暴力沙汰を起こせば監視カメラの映像を頼りに停学、あるいは退学も免れない。
そういったことを抑止するための監視カメラだと考えれば理解できるが、一つ不可解なことはそのカメラが絶妙に隠されていること。じっくりと視認しなければ気が付かないほど微小なカメラが幾つかあった。
気になる点は無尽蔵だが、それは追々考えるとして今は早見さんのことに集中しよう。
「ほんっとうに今日はごめん。もしよかったら明日とか明後日とか、時間を作って貰うことは出来ないかな」
130:名無しNIPPER[sage]
2021/09/11(土) 11:33:51.87 ID:J/7I1YX+0
あ
131: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 21:00:11.11 ID:h1bofGth0
【>>130
7:翌日】
高校生活三日目。
今日の午前中は数学、国語、化学、英語、そして昼食を挟んで体育、社会と続く。この二日間がほぼ講義らしいものがなかったからこそ、クラス内からは多少の不満が飛び交う。
132: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 21:00:43.37 ID:h1bofGth0
わたしは数学1で習うことを思い出していた。
たしか最初は単項式と多項式。随分と前に学習した内容だが、おそらく問題はないだろう。
「……」
133:名無しNIPPER[sage]
2021/09/11(土) 21:24:42.50 ID:hxzW8YBg0
あ
134: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 22:26:52.58 ID:h1bofGth0
【>>133
0:午後の授業へ(プール)】
午後一の授業は体育。プールだった。
昼休み後半に移動を開始して、更衣室で学校指定の水着に着替える。
135: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 22:27:29.41 ID:h1bofGth0
この先生の指導方針が未知数である以上、単純に教え方が上手であることを期待しよう。
わたしは周りに合わせて準備体操に移る。
そして先生の指示のもと、全員が軽く泳ぐように指示が下る。泳げない生徒は足をついても良いらしい。
レーンごとに分けられたプールの中、右の二レーンが泳げない人用、それから左側のレーンに行くに連れて得意な生徒が入水していく。
わたしは左から三番目にした。なんとなく見ている限り、ゆったりと泳げそうだったからだ。そして経験者である宮野真依の一つ右側のレーンでもある。
136: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 22:28:49.00 ID:h1bofGth0
前の人が泳ぎ始めたのを確認し、わたしも入水する。
水の冷たさはあまり感じない。さすが国立の高校。温水プールの準備にも怠りがなかった。
それから軽く五十メートルを泳ぎきる。前の生徒に追いつかないよう、そして後ろを追う生徒にも追いつかれぬよう、自然なペースで。
泳ぎきると、宮野さんが待っていた。
137: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 22:29:20.73 ID:h1bofGth0
五千ポイント。今の所持ポイントとしては、喉から手が出るほど欲しいというほどでもない。
ただ、やるには本気でやるべきか?
「先に女子からだ。十一人だから、六人と五人に分けよう。そして一位だった生徒にボーナスだ」
138: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 22:29:52.55 ID:h1bofGth0
やはり秋山さんが群を抜いて速い。
初速から他を大きく引き離す。
それからわずか二十六秒後にゴールした。
「おー、速いな秋山。水泳部か?」
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