132: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 21:00:43.37 ID:h1bofGth0
わたしは数学1で習うことを思い出していた。
たしか最初は単項式と多項式。随分と前に学習した内容だが、おそらく問題はないだろう。
「……」
ふと、天井を仰ぐ。
教室上部に取り付けられたプロジェクター。
電子黒板の方へ向けられており、基本的にはこのプロジェクターを映し出すことで授業を進めていく。
わたしが気になるのはプロジェクターの下に空いた小さな穴にハマるレンズ。やはり廊下同様、この教室も監視されていると見て間違いない。その真意は今の段階では分かりかねるが、居眠りや携帯を弄るなんてことをすればすぐにバレるだろう。
なんだか嫌な予感を胸の奥に感じながら、わたしは後ろの席からクラス全体のことを監視する決意をする。
優等生を演じるつもりはないが、それでも『手遅れ』にるようなことは避けたい。みんなのためにも。
【イベント安価です。
奇数:乙葉
偶数:午後の授業へ(プール)
下のコンマ1桁でお願いします。】
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