【安価】ようこそ実力主義の教室へ
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137: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 22:29:20.73 ID:h1bofGth0
 五千ポイント。今の所持ポイントとしては、喉から手が出るほど欲しいというほどでもない。
 ただ、やるには本気でやるべきか?

「先に女子からだ。十一人だから、六人と五人に分けよう。そして一位だった生徒にボーナスだ」

 八レーンと限られた中、六人と五人で分けて競走を行うのは自然な流れだった。
 泳げない生徒は足をついてでもゴールを目指すことを指示した後、先生はグループ分けの名前を呼んでいく。
 わたしと宮野さんは後半のグリープだった。

「五千ポイントかぁ。まぁ貰えるものは貰いたいけどねー」

 宮野さんの視線は、前半グループの一人、秋山春香に向けられる。彼女も水泳の経験があるらしく、先ほどの準備運動では一番左のレーンで泳いでいた。
 他の女子生徒の動きも確認していたが、おそらく先ほどまでの状況を踏まえると宮野さんか秋山さん、そしてわたしが優勝候補とされている可能性が高い。
 プールサイドに移動したわたしたちは前半グループの競走を見守る。

「いちについて、よーい、」

 直後、ピーと鳴る電子ホイッスル音。


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