ルーデウス・グレイラット「あれ? 先生、穿いてないんですか?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/01/24(日) 00:02:58.44 ID:ZHxRC7TRO
「ルディ、何度言えば分かるのですか?」
ロキシー・ミグルディア。
青髪でどこからどう見ても中学生くらいにしか見えない体格の美少女だが、実は既に成人している。彼女は魔族で長寿なのだ。
まあ、寿命の長さを差し引いてもミグルディア族はある程度成長すると身体的成長が止まるようで、ミニチュア・ダックスフンドのようにこの先ずっと小さいままらしい。
「黙秘は無意味ですよ。私にはもう既に誰が犯人なのかわかっていますから」
さて、そんな愛らしい容姿をしたロキシーと俺は先程から睨めっこをしていた。
とはいえ、俺はずっと目を逸らしているが。
「私の目を見なさい。そんな風に目を逸らすのは疾しいことがある証拠になりますよ」
いかにロキシーが小柄とはいえ、まだ幼児の俺が背丈で追いつくことは不可能であり、彼女が俺と目を合わせるには目の前にしゃがみ込むことが必要不可欠だ。すると、どうだ。
「あれ? 先生、穿いてないんですか?」
「っ!? だ、誰のせいだと思っているんですか! ルディが私の下着を盗んだせいです!」
明らかに穿いていないロキシーの下半身事情について追求すると、俺の魔術の先生は慌てて立ち上がり、顔を真っ赤にして激怒した。
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2
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/01/24(日) 00:05:01.92 ID:ZHxRC7TRO
すみません!
ミグルディア族ではなくミグルド族でした。
謹んで訂正します。
以下、続きです。
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/01/24(日) 00:07:09.91 ID:ZHxRC7TRO
「なるほど。それは困りましたね」
「ええ。本当にとても困っています」
「ちなみに替えの下着は?」
「丁度、お洗濯に出していてありません」
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/01/24(日) 00:09:16.15 ID:ZHxRC7TRO
「先生は僕を外に連れ出してくれました」
「はい? それが何か?」
「先生のおかげで僕は外に出られました」
「監禁されていたわけでもあるまいし、いくらなんでもそんな大袈裟な……」
「大袈裟などではありません!」
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/01/24(日) 00:11:12.63 ID:ZHxRC7TRO
「ごめんなさいでした」
「はあ……わかりましたから顔を上げてください。仮にも自分の弟子にそんな無様を晒して欲しくはありません。仲直りしましょう」
ほらな。チョロいもんだぜ。土下座最強!
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/01/24(日) 00:13:43.16 ID:ZHxRC7TRO
「先程、まだ見たことがない何かと言いましたね。良い言葉です。この世界には見たこともない様々なもので溢れています。それを見たいと望むのは良い傾向です。ただし……」
師匠らしく弟子を諭すロキシーを尊敬の眼差しで見つめていると、不意にデコピンされ。
「私のスカートの中身まで追い求める必要はありません。わかりましたか?」
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/01/24(日) 00:16:01.11 ID:ZHxRC7TRO
翌日、ロキシーは旅立った。
俺がポケットに入れていたパンツを穿いて。
よもや、それが囮とは知らずに。
「我ながら、酷い弟子だな……」
以下略
AAS
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