高森藍子「加蓮ちゃんたちと」北条加蓮「生まれたてのカフェで」
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39:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:02:36.74 ID:mOMWMpAw0
「あいこちゃん!」

ふと、そーちゃんが叫んだ。

「なにかな、そーちゃん」
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:03:07.04 ID:mOMWMpAw0
そーちゃんが嬉しそうに頷いたのを見送った藍子は、ふと、室内を見渡した。カフェをマネて作った暖炉側ではなく、藍子の優しさが形となったカフェスペース側。おそらく手描きで作った一葉のメニューをそっと拾い上げ、勝手口のすぐ側に置きっぱなしにしていた鞄へとしまい込む。


「素敵な世界を、たくさんの人に知ってもらって、感じてもらう私の世界。もっともっと、いっぱい広げたいな――」

以下略 AAS



41:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:03:36.89 ID:mOMWMpAw0


□ ■ □ ■ □


以下略 AAS



42:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:04:09.11 ID:mOMWMpAw0
「今日はありがとう、藍子ちゃん。また今度、加蓮ちゃんのことをお話しましょう」

寒空に浮かび上がるような挑発と興味を混ぜた笑みで、そんなことを付け加えた看護師さんを蹴っ飛ばそうとしたら、それよりも早く運転席へと逃げてさっさとドアを閉めてしまった。

「ぐんぬぬ……!」
以下略 AAS



43:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:04:36.86 ID:mOMWMpAw0
車が去っていく。見えなくなるギリギリまでそーちゃんが腕を振り続け、藍子も振り返してあげて……信号の交差点を曲がった瞬間、ふぅ〜、と大きく息をついた。

「はああっ……。うまくできて、よかったぁ……」
「お疲れ様……。ほら、藍子。中に入るよ。ここは寒いでしょ」
「ううん。もうちょっとだけここにいさせてください。なんだか、そんな気分なんです」
以下略 AAS



44:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:05:07.14 ID:mOMWMpAw0
私達の好きな世界は、いつだって循環して、いずれ私達の創る世界になる。
アイドルだってそう。アイドルに恋焦がれて、私に奇跡が訪れて、そして今度は私に憧れてくれる子がいてくれるようになった。
藍子にとっては……カフェがそうで、だけどカフェだけじゃなくて。
それは道端にあるもの。手を伸ばせば届く距離にあるもの。どこにでもあるもの。
だけどそれを知らない人、気付いていない人がいる。
以下略 AAS



45:名無しNIPPER[sage saga]
2020/12/25(金) 21:09:43.72 ID:mOMWMpAw0

【あとがき】

もしかしたらお察し頂けている方もいらっしゃるかもしれませんが、
この「レンアイカフェテラスシリーズ」は来年5月頃、第10回シンデレラガール総選挙の終了前後にて完結する予定となっております。
以下略 AAS



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