高森藍子「加蓮ちゃんたちと」北条加蓮「生まれたてのカフェで」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/12/25(金) 21:04:36.86 ID:mOMWMpAw0
車が去っていく。見えなくなるギリギリまでそーちゃんが腕を振り続け、藍子も振り返してあげて……信号の交差点を曲がった瞬間、ふぅ〜、と大きく息をついた。
「はああっ……。うまくできて、よかったぁ……」
「お疲れ様……。ほら、藍子。中に入るよ。ここは寒いでしょ」
「ううん。もうちょっとだけここにいさせてください。なんだか、そんな気分なんです」
「……じゃあ、私もここにいるね」
ストーブによって溜まりこんだ熱が、みるみるうちに身体から放出されていくのが分かる。それはLIVE終わりに熱気が消えてゆくのと同じような感覚。すなわち、1日の終わり。
クリスマスが終わりを告げる、なんて実感を、こんなに何度も味わうとは思ってなかった。
……すごく、変な感じ。
感覚のリピートが、逆にリアル感を遠ざけている。まだまだ時間は続いていくんだよ、って。
ううん、それってきっと、リピートのせいじゃなくて、藍子の姿がそうさせているんだよね。
「また来たい、だってさ」
「……」
「しろちゃんが来た時、今日みたいな場所があったら……きっと、喜んでくれるよね」
「……」
「……」
「……」
「……明日、またカフェに行こっか。今度は、少し違った目線で」
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