北条加蓮「藍子と」高森藍子「見てあげているカフェテラスで」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:46:35.25 ID:pPHQRd1B0
藍子「少し、しんみりしちゃった空気も、みんなで笑えばやわらかくなりますね。次の子も、相談しやすくなったのではないでしょうか」

加蓮「よく分かるねぇ。あ、それで相談なんだけど」

藍子「他の誰かの、質問のことですか?」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:47:05.11 ID:pPHQRd1B0
加蓮「でさ。私は……自分で言うのも何だけど、夢、叶っちゃってるじゃん」

藍子「そうですね。アイドルになりたいっていう夢……加蓮ちゃんは、立派に叶えてます」

加蓮「それに、やりたいことがあったら大抵のことはできちゃうんだよね。自分で企画を考えたり、Pさんが叶えてくれたり」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:47:35.31 ID:pPHQRd1B0
加蓮「……絶対、やっちゃいけないことなんだけどさ。藍子、これホントに誰にも言わないでね」

加蓮「収録が終わった後、その男の子と約束したの。本当はもっといい答えがあると思う、だけど今は思いつかないから思いついたら教えてあげる、って」

藍子「……?」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:48:05.71 ID:pPHQRd1B0
藍子「あれはその……Pさんが選んでくれたファンレターには、すごくたくさんの想いが綴られていて……。そうしたら私も、1人1人に応えてあげたいなって」

加蓮「……」

藍子「……ごめんなさい」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:48:35.41 ID:pPHQRd1B0
藍子「……ちょっぴり。私も――加蓮ちゃんと同じ、って言ったら、加蓮ちゃんは怒るかもしれないけれど」

加蓮「え、なんで?」

藍子「だって加蓮ちゃん、よく、自分の気持ちを分かったつもりにならないでって……」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:49:05.17 ID:pPHQRd1B0
藍子「自信がない……勇気がない、ってことなのでしょうか」

加蓮「どうだろ。自分にできるか分からなくて、最後までやり続けて夢を叶えられるか自信がないって言ってたから、ちょっと違うんじゃないかな」

藍子「では、本当に自信がないってことなんですね。う〜ん……。そういえば、その男の子のまわりには、誰か、夢を応援してくれる人っていないんですか?」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:49:34.94 ID:pPHQRd1B0
加蓮「応援してあげたいのは、ホントのことなんだけどね。笑われても、ひとりぼっちでも、意地を張って夢を見てる子……ふふっ。昔の私みたいな子だ」

藍子「ひとりで続けることって、きっとすごく難しいことですよ……」

加蓮「だから応援してあげたいの。……世界が広がりすぎちゃうっていうのも、悩みになるんだね。藍子みたいに、もっと1人1人のことを大切にしてあげられる、そんなアイドルだったら今頃こんな――」
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:50:04.93 ID:pPHQRd1B0
藍子「ゆっくりと、待っています。加蓮ちゃんの気持ちが、ちゃんと整うまで……ずっと待ちますから」

加蓮「ん……ありがと」

藍子「いえいえ。でも、これくらいの手助けはいいですよね? すみませ〜ん。店員さん、えっと……考えごとをする時におすすめの飲み物を、お願いしますっ」
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:50:35.43 ID:pPHQRd1B0
……。

…………。

加蓮「ごちそうさま」
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:51:04.90 ID:pPHQRd1B0
加蓮「……藍子」

藍子「はい」

加蓮「解決方法っていうのは、藍子のことを見てもらうことなの」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2020/11/01(日) 19:51:35.48 ID:pPHQRd1B0
加蓮「と、とにかくっ。私がやるとどーしても急かしちゃいそうだし、ゆっくりでも頑張ってる藍子の方が、見てて自信になるかなーって」

加蓮「でもさ……。それ、なんか私に向く目を藍子に向けることになっちゃいそうで……。私のファンになってくれそうな子を、自分から藍子に譲ってあげるみたいなことなんだよね」

加蓮「もちろん藍子のことは応援するし、トップアイドルになってほしいって心から思うけど……さすがに、少し抵抗ができちゃった」
以下略 AAS



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