32:名無しNIPPER[saga]
2020/10/04(日) 01:46:01.57 ID:WsJ2cUxc0
しっかしなあ、と葛葉は地面に崩れ落ちたゴブリンの首無し死体、あるいは生首を見ながら思う。酷いところに飛ばされたものだ、と。ああ、本当に。考え得る限り最悪とも思える類の異世界である。
彼曰く「ヌルゲー」。でありながら「考え得る限りの最悪」。しかし、この二つは決して矛盾せず共存する。
「……獲物には当然に毒、か」
33:名無しNIPPER[saga]
2020/10/04(日) 02:01:15.99 ID:WsJ2cUxc0
「姉ちゃん、ちょっと二人のトコに戻ろう」
「え、なんで? ご飯は?」
「それなんだけどな。モンスター倒しても金っぽいアイテムを落とさなかった。つまりスーパー見つけても俺らはこの世界の通貨を持ってないから何も買えねーんだわ」
34:名無しNIPPER[saga]
2020/10/04(日) 02:12:06.55 ID:WsJ2cUxc0
一方、その頃。
社築は手近かつ手ごろな大きさの石に座り異世界の攻略を始めていた。
「『ステータス』! ……これじゃないか。『メニューウインドウ』! ……これも外れかよ」
35:名無しNIPPER[saga]
2020/10/04(日) 02:30:16.85 ID:WsJ2cUxc0
「やっぱそう? ま、薄々勘付いてはいたんだよ」
「だったらなぜ奇声を上げる事を止めぬ? まあ、もしもどれかの単語が引っ掛かったら儲けものじゃから止めはせんが」
「ああ、ええと……それは、だな」
36:名無しNIPPER[saga]
2020/10/04(日) 03:57:39.26 ID:WsJ2cUxc0
「……メタが過ぎるわ」
呆れ顔のファイアードレイクは苦笑しながら二匹目の兎の処理に取り掛かる。手練も勿論だが、何よりも道具が無ければ精肉工程などこなせない。包丁やナイフの類は全て、その鋭利な赤い爪が補っていた。
「ただ、そういった類の知識は今回まるで役に立たなそうじゃの。ほれ、見てみい」
37:名無しNIPPER[sage saga]
2020/10/04(日) 04:06:03.96 ID:WsJ2cUxc0
これ書き始めてから
クラフトピアに社築のMMDぶち込んで撮った「異世界転生初日の社築」スクショとか
花畑チャイカによる「社は働き過ぎだから一度死んでもらって」発言とか
38:名無しNIPPER[sage]
2020/10/04(日) 08:39:21.54 ID:2+9Qve00o
待ってたぜ
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