35:名無しNIPPER[saga]
2020/10/04(日) 02:30:16.85 ID:WsJ2cUxc0
「やっぱそう? ま、薄々勘付いてはいたんだよ」
「だったらなぜ奇声を上げる事を止めぬ? まあ、もしもどれかの単語が引っ掛かったら儲けものじゃから止めはせんが」
「ああ、ええと……それは、だな」
言い淀む社。
「どうした? 言いにくい事か? お主がオタクであるなど文字通り『イタい』ほど知っておる」
「今、痛いってわざわざカタカナ表記にしたよな?」
ツッコミには無反応でドーラは続ける。
「知っておるから、そこに少年の冒険心のようなものを感じてしまっていると言われても今更ワシは何も驚かんぞ?」
少年の冒険心と書いてオタク心と読ます、などと内心一々に注釈を付ける社は今日もオタクくんだった。
「……その、異世界転生モノだったらこういったユーザーインターフェイスってのは在って当然みたいなところが有るじゃないですかァ」
それは異世界転生の中でもゲーム世界に限定されていると、思ったが口には出さずドーラは夫の言葉の続きを促す。
「ふむ、それで?」
「さっきドーラも言ったけど、もしそういった『ゲーム的』って言うのか? 要素が有るんだとしたら、それは一番にでも研究しておかないとってレベルで重要なヤツじゃん」
「まあ、一理も無いわけでは無いの」
「だろ!?」
妻のほんのわずかな同意に食い気味で乗っかっていくその姿は今日も以下略。
「大概、異世界ラノベ作品だとその辺、つまりゲームシステム的な部分が攻略の肝になってるんだよ!」
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