14:名無しNIPPER[saga]
2020/09/20(日) 14:46:47.30 ID:DMraZkfV0
「そこまで言います?」
「言いますよ。ついでに言っちまうと、この空間だってモイラ様がチョイスしたんでしょう? 俺がオタクだから。『分かって』っから。ぶっちゃけ『この〇ば』のオープニングリスペクト丸出しじゃないですか、ここ。この空間」
「だとしたら? なんなんです?」
15:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 01:32:11.48 ID:7av7wDk10
目を開ける。眼下に広がるはずの新しい世界を、風を肺いっぱいに吸い込むよりも早く、彼は電光石火で土下座をしていた。
「「「やしきずゥゥゥッッッ!!!!」」」
「この度は、本当に! ほんッとうにィッ!! 申し訳ございませんでしたァァッッ!!!!」
16:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 01:41:15.81 ID:7av7wDk10
娘と息子は敏感に察する。あ、これのろけだ。喧嘩に見せかけたいつものやつが今日も始まったのだ、と。
「儂だけで良かったであろうに」。その言葉の真意を察せられないのは実に当人とその相方ばかりであり、このままでは周囲は共感性羞恥を一方的に味わう事になるのであった。
「儂がファイアードレイクの姿で召喚されてなくて幸いだったな! 完全に頭に血が上っておったから、貴様の頭蓋など今頃地面と同化しておったであろうに!」
17:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 01:51:55.35 ID:7av7wDk10
「いやいや、ARKじゃねえし。現実だし。とは言えその感想は俺にもワカル」
姉弟は顔を見合わせる。二人とも、鏡映しのようにその顔は喜色満面である。そして声を合わせた。
「「冒険だァッ!!」」
18:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 02:12:42.78 ID:7av7wDk10
「ああ、なーるほろ」
思っていた以上に母親を理解している弟に内心舌を巻くひまわりだった。その事に自分よりもともすれば大人なのではないか、姉としての尊厳が危ういのではないかという一抹の不安と、葛葉のくせに生意気だというジャイアニズムがムクムクと鎌首をもたげてくるのであった。
「なら、仲良く喧嘩させとくぅ? トムとジェリっとくぅ?」
19:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 02:17:09.73 ID:7av7wDk10
>>17と>>18の間
「後は……やしきずのためでも有るのかもな」
「ん、それはどゆこと?」
20:名無しNIPPER[saga]
2020/09/21(月) 02:18:55.17 ID:7av7wDk10
というわけで今後時折来て「ド葛本社×異世界転生」書かせていただきます
よろしくお願いします
今日はここまで
21:名無しNIPPER[sage]
2020/09/21(月) 02:40:12.43 ID:eOtI4zhio
おつおつ
22:名無しNIPPER[sage]
2020/09/21(月) 10:18:21.08 ID:0sFfDVFIo
待ってる
23:名無しNIPPER[sage]
2020/09/21(月) 13:06:44.91 ID:UbxHPLMZ0
乙、応援してます
24:名無しNIPPER[saga]
2020/09/22(火) 02:41:51.85 ID:3G5NISVX0
姉の軽口には気も留めず葛葉が歩き出し、ひまわりはその後を追った。弱いという発言に気を悪くしたのではないことは姉には理解が出来ている。この程度の丁々発止など彼らの間では日常茶飯事であった。
「どこ行くん? 当ては有んの?」
「無えよ、そんなん。けど水の音がした。ってことは近くに川がある。川があるってことはその流域に集落がある可能性は極めて高えんじゃねえの?」
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