勇者ss 第2話(タイトル未定)
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25:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:53:23.61 ID:66ORp3Ez0
兵士「お前らの方こそこんな事をしてただで済むと思ってるのか?」

ニヤリと笑みを浮かべて言う。

兵士「俺たちはこの国の正規兵だ。お前らは犯罪者なんだよ。あの女だってこの塔から連れ出したところで・・・っ!」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:54:26.12 ID:66ORp3Ez0
勇者「・・・どんな気分でしたか?」

戦士「なあ、おい。聞いてんのかよ。」

勇者「もう少し。もう少し待ってくれ。僕は知らないといけないと思うんだ。一体何が起きていたのか。どうしてそんなことが起きてしまったのか。」
以下略 AAS



27:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:56:22.67 ID:66ORp3Ez0
兵士「言わねえ。[ピーーー]ならとっとと殺せ。」

勇者「命は取りません、安心してください。」

兵士「信用できねえな。」
以下略 AAS



28:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:57:37.32 ID:66ORp3Ez0
勇者「それでも、僕は理解したいと思っています。教えてください。あなたの親しい人が、あなたのしたことを知ったらどう思うと思いますか。」

兵士「うるせえな。親しい奴なんていねえよ。[ピーーー]ならさっさと殺せ。いつまでもくだらない質問してんじゃねえよ。」

勇者「僕はあなたに危害は加えません。」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:58:27.35 ID:66ORp3Ez0
「まだやってたのかよ。そろそろずらかるぞ。」

戦士が戻ってきて、そう声をかけた。

勇者「ああ、そうだね。出ようか。」
以下略 AAS



30:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:59:15.79 ID:66ORp3Ez0
塔を出ると、ちょうど朝日が昇り始めていた。憂鬱な自分の心とは対照的に、透き通るように爽やかな光景が広がっている。背中で眠っている彼女にこの光景を見せられないことが残念だった。

勇者「綺麗だなあ」

戦士「そうだな。」
以下略 AAS



31:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 23:00:23.42 ID:66ORp3Ez0
戦士「お、起きたみたいだぞ。」

焚火を囲んで朝食を食べているときに戦士が言った。
魔法使いが目を覚ましたようだ。魔翌力を封じる薬は、彼女が眠っていたため飲ませられなかった。
しかしもうとっくに日は昇りきっているにもかかわらず、魔翌力が暴走する様子は見えなかった。どうやら杞憂だったようだ。安心させようと、彼女の手を握る。
以下略 AAS



32:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 23:01:44.13 ID:66ORp3Ez0
魔法使い「ありがとう。でも今はちょっと、人に食べさせられたくないの。手に持たせてくれない?」

口を開けて、と書こうとしたら彼女が困ったような顔で言った。確かに監禁されていたときは無理やり口に押し込まれていてもおかしくない。配慮が足りなかったな、と反省して彼女のもう片方の手に焼き魚を持たせる。
『熱いから気を付けて』

以下略 AAS



33:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 23:03:11.85 ID:66ORp3Ez0
『もう少し準備をしたら、君に呪いをかけた人に会ってくるよ。』

魔法使い「私も連れて行って。絶対足手まといにはならないから。お願い。」

戦士「おいおい、そりゃ無茶だろ。」
以下略 AAS



34:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 23:04:21.52 ID:66ORp3Ez0
勇者「そうだよな・・・仕方ない、正式に被害を訴えよう。この件にどのくらい上の人間が関わってるのか分からないけど、あんな事を国が容認しているとは思えないし、ちゃんと話せば何とかなるよ、多分」。

戦士「もし、上手くいかなかったら?」

勇者「その時は二人で何とか切り抜けよう。」
以下略 AAS



35:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 23:05:14.12 ID:66ORp3Ez0
魔法使い「私を監禁していた兵士たちはどうなったの?」

先ほどの笑顔が消え、暗い表情で彼女が尋ねる。

『殺してはいない。まだあの塔にいると思うけど、また君を捕まえに来るようなことはないから安心してくれ。』
以下略 AAS



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