27:名無しNIPPER
2020/09/19(土) 22:56:22.67 ID:66ORp3Ez0
兵士「言わねえ。[ピーーー]ならとっとと殺せ。」
勇者「命は取りません、安心してください。」
兵士「信用できねえな。」
勇者「信じてください。」
兵士「・・・チッ」
信じようと信じまいと、相手に命運を握られている事実は変わらないと考えて諦めたのだろうか。兵士は観念したように話し始めた。
兵士「楽しかったよ。最初は生意気で反抗的だった女が、泣いて許しを請うようになっていくのを見るのはな。怯えるあの女を脅して無理やり言うことをきかせるのもいい気分だった。」
勇者「どうしてですか。」
兵士「は?」
勇者「そんなことが楽しいとは思えません。どうして、そこまで苦しんでいる人を見て楽しいと思えるんですか。自分の親しい人が同じ目に合ったら、とは考えないんですか。」
兵士「知らねえよ、そんなこと。」
兵士は激高して言った。
兵士「自分以外の誰がどんな目に合おうと、俺の知ったこっちゃねえよ。お前がどう感じるか知らねえけどな、みんなが同じように感じると思ったら大間違いだ。」
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