高垣楓「あなたがいない」
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75: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/19(土) 15:32:58.76 ID:+7YhSCXJ0

「……どうし、て」
「ああ、別に超能力でもなんでもないですよ。こういう仕事をやっていますから、高垣さんのような患者さんを何人も、診ているわけです」

 その言葉で、私は頑なだった何かが解ける気がした。
以下略 AAS



76: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/19(土) 15:33:54.95 ID:+7YhSCXJ0

「そうですねえ、私のところに来られる方しか存じ上げませんけど、皆さん努力家と思います」
「そうなんです、ね……私はまだまだ」
「いえ。高垣さんも、頑張られている方、そのものですよ」
「え?」
以下略 AAS



77: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/19(土) 15:34:44.80 ID:+7YhSCXJ0

「睡眠はいかがですか? 眠れてますか?」
「そうですね……あまり、眠れてないかもですね」
「なるほど……食欲は先ほど伺いましたし……それじゃ、お仕事」

以下略 AAS



78: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/19(土) 15:35:31.72 ID:+7YhSCXJ0

「……あの、先生」
「はい」
「最近、楽しく感じていないんです……いえ、仕事のことではなくて、お酒のことで」
「ほう、高垣さんはお酒をたしなまれるんですか。うらやましいですね、私はさっぱり呑めないので」
以下略 AAS



79: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/19(土) 15:36:05.81 ID:+7YhSCXJ0

 私のなにかが、切れた音がした。ぽたり、ぽたり、と。
 涙が、こぼれはじめた。

「これって……なんなのでしょう? 先生……これ、なんですか? 私」
以下略 AAS



80: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/19(土) 15:36:34.33 ID:+7YhSCXJ0

※ 今日はここまで ※

ではまた ノシ


81:名無しNIPPER[sage]
2020/09/19(土) 17:23:52.23 ID:dJkO+Hwwo



82: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/20(日) 22:03:55.44 ID:LTP9DQ6S0

投下します

↓ ↓ ↓



83: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/20(日) 22:04:40.66 ID:LTP9DQ6S0

 私とちひろさんは、私のマンションには戻らず、事務所へと戻った。
 ちひろさんは家でゆっくりと言ってくれたけれど、私がお願いした。
 ちひろさんと会議室でふたり、クリニックでの出来事を振り返っていた。

以下略 AAS



84: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/20(日) 22:05:19.07 ID:LTP9DQ6S0

「そうですか。分かりました」

 社長さんはそう言うと、私たちをソファーへと案内する。

以下略 AAS



85: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/20(日) 22:05:45.78 ID:LTP9DQ6S0

 今日伺った先生のところは、芸能人がよく行くところだと聞いた。
 何らかのきっかけがあって芸能人かあるいはその関係者が診てもらい、その評判が広がって、今のような状態に落ち着いたのだろう。
 もちろん先生も商売だろうから、芸能人を受け入れるというのは、特別な配慮をしてもなお『美味しい』と感じる、そういうものがひょっとしたらあるのかもしれない。
 いずれにせよ、悪い先生のようには感じられなかった。
以下略 AAS



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