207:名無しNIPPER[sage]
2020/09/07(月) 22:45:50.62 ID:7ohpvFRI0
乙乙
208: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:35:41.27 ID:Q6atrxSlO
第11-2話
209: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:36:35.12 ID:Q6atrxSlO
「来たかい」
「ああ、デボラ義姉さん。向こうから走ってくる」
210: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:37:20.29 ID:Q6atrxSlO
#
父さんと母さんが消えたのは、15年前のことだ。当時から冒険者として十分な名声を得ていた父さんと母さんは、モリブス統領府からの依頼も多く請け負っていたようだった。
その中の一つに、オルランドゥ大湖の調査がある。直径最大1200キメド、北ガリア大陸の中央に位置する巨大湖だ。
211: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:39:14.75 ID:Q6atrxSlO
父さんと母さんが消え、悲しみに打ちひしがれているあたしたちの耳に、ある噂が入ってきた。
それは、2人を殺したのは、「クドラク」ではないか、ということだ。
212: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:40:36.98 ID:Q6atrxSlO
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そして、クドラクは再び現れた。仇かどうかは分からない。しかし、心の暗い炎が再び燃えるには、十分だ。
213: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:41:22.61 ID:Q6atrxSlO
まずいっ!!
214: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:41:59.01 ID:Q6atrxSlO
魔導銃から放たれた「魔弾」はクドラクの側面を直撃した。歪みが数メド吹っ飛ぶ。
仕留めたと思ったあたしの喜びは、すぐに絶望へと変わった。
215: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:42:32.33 ID:Q6atrxSlO
……ゆらり
216: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:43:07.35 ID:Q6atrxSlO
しかし、クドラクは……あたしを素通りすると、再び凄まじい勢いで駆け出した。
「……え?」
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