216: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/10(木) 20:43:07.35 ID:Q6atrxSlO
しかし、クドラクは……あたしを素通りすると、再び凄まじい勢いで駆け出した。
「……え?」
何が起きたのか、理解ができなかった。振り返ると、プルミエールの姿は遥か向こうだ。彼女を見失うのを恐れた?
何にせよ、助かったらしいのは確かだった。ウィテカーの元に行くと、夥しい出血で地面が濡れている。「時間遡行」なしでは助からないだろう。
あたしは精神を掌に集中した。幸い、刺されてからは間もない。出血量は酷いけど、何とかなる。そう信じた。
プルミエールはまだ逃げているはずだ。結果的に、時間は稼げたことになる。
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