163: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:46:08.03 ID:GOi8ToA6O
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「今日はお前だけか」
意外そうにジャックさんが言った。既にウィテカーさんの魔法の効果は切れている。
164: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:46:35.04 ID:GOi8ToA6O
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「聖人ディオのアミュレット」
等級:2級
165: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:47:03.05 ID:GOi8ToA6O
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「ベルチェル家って」
「今から30年ほど前に跡絶えた貴族だ。ロペス・エストラーダの妻がベルチェル家かは知らないが」
166: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:47:30.43 ID:GOi8ToA6O
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「フローラのドレス」
等級:推定1級
167: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:48:09.38 ID:GOi8ToA6O
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「……家業?」
「ベルチェル家は昔暗殺者を多く飼っていたらしいな。とすれば、これを使っていても驚かない。
168: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:49:05.03 ID:GOi8ToA6O
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「どういうつもりなんですか」
開口一番、私は木陰にいたランパードさんを問い詰めた。バツが悪そうに頭を掻きながら、彼が答える。
169: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:50:06.51 ID:GOi8ToA6O
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「ん、戻ったか」
モグモグとシロップ漬けのパイ「バクラバ」を食べながら、魔王が言った。ベッド横のテーブルには、コーヒーと思われる琥珀色の液体が入っている大きめのカップがある。
170: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:50:36.78 ID:GOi8ToA6O
「それも道理だ。だから、お前が判断しろ」
171: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:51:03.77 ID:GOi8ToA6O
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172: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 20:52:46.47 ID:GOi8ToA6O
第9話はここまで。バクラバは実在するトルコのお菓子「バクラヴァ」がモデルです。
ヘーゼルナッツやピスタチオが入っており、濃いコーヒーとよく合います。
173: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/30(日) 21:06:26.49 ID:GOi8ToA6O
キャラ紹介
ジャック・オルランドゥ(46)
男性。魔族であり、オルランドゥ魔術学院のオーナーと言える存在。
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