【ARIA×モバマス】高森藍子「そのあたたかな手に」
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◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 18:24:56.25 ID:1dnQeO7k0
前略
火星について初めての朝です。
待ちに待った、新しい生活の幕開けです。
以下略
AAS
3
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◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 18:30:06.30 ID:1dnQeO7k0
「……写真、写真」
私はこの風景を写真に収めようとベッドから降りようとした。それと同時に声。
「にゅ!」
以下略
AAS
4
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◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 18:36:04.09 ID:1dnQeO7k0
私はアリア社長から布を受け取ると、その布を広げてみた。
「わぁ……!」
アリア社長が渡してきた布は、ARIA1カンパニーの制服だった。
以下略
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5
:
◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 18:40:12.66 ID:1dnQeO7k0
アリア社長が部屋から出ていくのを確認すると、私はパジャマを脱いで制服を着始めた。
「ぷはっ」
首の部分から頭を出すと、新しい服の匂いがした。それは、なんだか不思議に心をワクワクさせて、心踊る気分にさせた。姿見の前でしっかりと着れているかを確認する。最後に、いつものお団子ヘアーの上に帽子をかぶせる。
以下略
AAS
6
:
◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 18:45:41.94 ID:1dnQeO7k0
「よしっ!」
私が写真を撮り終えると同時にアリア社長が部屋の中へと入ってくる。
「あ、アリア社長!」
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7
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◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 18:50:34.96 ID:1dnQeO7k0
ARIAカンパニーの二階部分は、普通の家で言うところのダイニングになっていて、キッチンや冷蔵庫、大きめのテーブルと椅子、そしてアリア社長専用のデスクなんかがある。キッチンでは、アイさんが料理をしていた。良い匂いがする。
「おはようございます!」
私が言うと、アイさんは料理の手を止めて振り向く。
以下略
AAS
8
:
◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 18:55:00.61 ID:1dnQeO7k0
私は目の前にある目玉焼きにフォークを伸ばす。下に敷いてあるベーコンがカリカリに焼けていてとてもおいしそう。目玉焼きを半分に切ると、少しだけ緩い黄身が溢れる。私は真ん中に置かれているパンの籠からパンを取り、切った目玉焼きをそのパンの上に乗せる。私はこぼれないように、でも大胆にそれにかぶりつく。
「……」
私が朝ごはんと格闘していると、頬杖をついて私をずっと見ているアイさんと目が合った。私はなんだか急に恥ずかしくって、朝ごはんを食べる手を止めた。
以下略
AAS
9
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◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 19:01:02.47 ID:1dnQeO7k0
朝食を終えると、アイさんは私をARIAカンパニーの一階部分へと連れて行った。
「藍子ちゃん。ゴンドラに乗った経験は?」
「えっと、小さい頃に一度だけネオ・ヴェネツィアに来ていたみたいで、その時に乗ったらしいんですけど、あまり覚えていなくて……」
以下略
AAS
10
:
◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 19:06:46.96 ID:1dnQeO7k0
その思い出は、小さな頃、初めてネオ・ヴェネツィアでゴンドラに乗った時の記憶。もみあげから生えた二つの髪の毛の房が印象的な、とってもあたたかい手をしたウンディーネ。
「……どうしたの?」
アイさんの声が聞こえ、私は我に返る。
以下略
AAS
11
:
◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 19:10:56.41 ID:1dnQeO7k0
「もみあげから生えた二つの髪の毛の房が印象的だった水先案内人の方なんですけど、その人の手の温かさが、アイさんの手のあたたかさと似ていたんです。だから思い出せたんです」
「…………」
「ア、アイさん?」
以下略
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