【ARIA×モバマス】高森藍子「そのあたたかな手に」
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2: ◆jsQIWWnULI
2020/06/27(土) 18:24:56.25 ID:1dnQeO7k0
前略

火星について初めての朝です。

待ちに待った、新しい生活の幕開けです。

「……ん……」

さっきまで黒だったはずの視界が白に塗りつぶされている。まぶたを閉じているはずなのに、そんなことはお構いなしに私のことをまぶしい日差しが私の目の中に飛び込む。

「ズルいですよ……そんなの……」

私は太陽に文句を垂れながら重い重い眼を開ける。見慣れない天井。私は今、アクアにいる。そして、ARIAカンパニーの三階部分にいる。私は起き上がって外の景色を眺めた。丸形の窓ガラスから、あんなに遠く離れている太陽の光を反射して、キラキラと輝く海面が見える。そのずっと奥には、見慣れない水平線。それはどこまでも続いていて、遠くの方になるにつれて空との境界線があいまいになり、まるで空と海が溶け合っているように見える。


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