もしもし、そこの加蓮さん。
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227:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 11:06:02.63 ID:7gnP6kF90


 「ウチの娘になっちゃう?」

 「あはは。魅力的ですけど、パパとママが泣いちゃいそうで」
以下略 AAS



228:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 11:17:38.09 ID:7gnP6kF90

おどけた声真似を披露しつつ、加蓮はゆっくりと歩調を緩めます。
夏の湿気にすっかり汗みずくとなったトレシャツのジッパーを下ろし、
ぱたぱたと仰いで、さして涼しくもない外気を取り込みます。

以下略 AAS



229:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 11:36:27.84 ID:7gnP6kF90


 「さ、女子会……の前に、どっちで寝るか決めよっか」

 「え? 加蓮ちゃんがベッドじゃないんですか?」
以下略 AAS



230:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 11:55:19.11 ID:7gnP6kF90

 「でもいいの? このマットレス、
  けっこう良いやつなんだよね。卯月ん家も良いの使ってるんだろうけど」

 「へぇ……そうなんですか?」
以下略 AAS



231:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 12:03:47.21 ID:7gnP6kF90


卯月が完全におやすみモードへ突入したのを見届けると、
加蓮は冷房の設定温度を少しだけ上げました。
部屋の明かりを消して、自分も久々のお布団の中へ潜り込みます。
以下略 AAS



232:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 12:23:25.26 ID:7gnP6kF90

 ◇ ◇ ◆


何かの拍子に窓ガラスが音を立てました。
以下略 AAS



233:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 13:04:21.86 ID:7gnP6kF90

スリッパを履き、奏と共に病室を後にします。


今回も病院内は息を潜めるかのように静謐を湛えていて、
以下略 AAS



234:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 13:25:39.69 ID:7gnP6kF90

憫笑。

昔、何かの小説で知ったそんな言葉を、加蓮は思い出していました。
きっと、奏のこの笑みを表す為に作り出された表現なのだろうと、
以下略 AAS



235:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 13:48:00.29 ID:7gnP6kF90

 「んっ……」

整った顔を少しだけ歪め、奏は指先に力を籠めます。
ざりざりという悲鳴にも似た耳障りな音を立ててドアが開け放たれると、
以下略 AAS



236:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 14:34:24.73 ID:7gnP6kF90


 「――ねぇ!」


以下略 AAS



237:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 15:13:41.71 ID:7gnP6kF90

奇跡的に何とか停車する事が出来ました。
しかし、何故だかエンジンまで鼓動を止めてしまい、
どれだけいじり回してもうんともすんとも言ってくれません。

以下略 AAS



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