もしもし、そこの加蓮さん。
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237:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 15:13:41.71 ID:7gnP6kF90

奇跡的に何とか停車する事が出来ました。
しかし、何故だかエンジンまで鼓動を止めてしまい、
どれだけいじり回してもうんともすんとも言ってくれません。

スタンドの立て方が分からず、
とりあえずその辺の街灯にオートバイを立て掛けて頷き合った二人は、
ヘルメットを脱いでパサつく髪を靡かせます。


久しく顔を見ていなかったコンクリートの塊は、
真っ暗闇の町中で煌々とライトアップされていました。
入口すぐ上の大看板に写っているのは、在りし日のデニス・ホッパー達。

 「あら。ちょうどいいわね」

 「ご都合主義だなぁ」

 「嫌い?」

 「別に。夢だしね」


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