238:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 15:32:12.91 ID:7gnP6kF90
「ふふっ……レイトショーなんて初めて」
「ごゆっくり」
「貴女は?」
「ん、ちょっと食べたいものがあってさ」
「……そ」
手を振ってミニシアターへ消えようとした奏の背に、
加蓮は伝え忘れていた約束を思い出しました。
「かなでー」
「……?」
「いつか、ツーリング行こ!」
加蓮が親指を立ててウィンクを飛ばします。
ハリウッド映画も真っ青なハンドル捌きを思い返すと、
奏は苦笑だけを返して劇場へと入って行きました。
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