もしもし、そこの加蓮さん。
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239:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 16:30:07.23 ID:7gnP6kF90


百貨店の向かい、細長いビルの一階と二階に掲げられた顔馴染みのアルファベット。
やっぱりこのお店は照明が煌々と灯っていて、加蓮は店内へ続く扉を押し開けました。

明るい店内には誰も居ません。
でも、それでいいのです。

窓から通りを見渡せる二階のカウンター席へ腰掛け、静かに目を閉じます。


加蓮はアイスとポテトと甘いココアを愛する女の子でした。
健康に悪いものほど美味しい。
今でもそう信じて止まないのは、もしかしたらある種の反動だったのかもしれません。


それでも加蓮は、これからだってポテトをつまみ続けます。
たまには小言の多い隊員にLサイズを託して。
時にはケチャップ色のネイルを塗って。


揚げたてを知らせる電子音と、扉を押し開ける小さな音と。
どちらが早かったのか、加蓮には分かりませんでした。



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