135: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga !蒼_res]
2021/12/15(水) 22:48:24.61 ID:ECNFnKQ+0
彼は非常に勇ましく果断だ。
数万ケースに及ぶ再作成(リセット)を行っても、必ずここに辿り着く。
これはありえないことだ。
136: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga !蒼_res]
2021/12/15(水) 22:49:23.90 ID:ECNFnKQ+0
彼は88888回の中で、何度も記憶の同期に挑戦している。
しかし、成功したことはない。全て、失敗している。
この地球に生きる「人間」という生き物は、残酷なほど脆い。
137: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:49:54.52 ID:ECNFnKQ+0
父「準備はよろしいでしょうか?」
無骨な硬い椅子に腰掛けている俺に、確認の声を掛ける。
男「……ああ」
138: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:52:06.86 ID:ECNFnKQ+0
139: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:52:38.41 ID:ECNFnKQ+0
140: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:53:04.46 ID:ECNFnKQ+0
141: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:53:32.92 ID:ECNFnKQ+0
142: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:54:09.32 ID:ECNFnKQ+0
143: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:54:51.78 ID:ECNFnKQ+0
―――――――――コンコン。
扉を叩く音がして目が覚めた。
男「ん……」
144: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:56:22.80 ID:ECNFnKQ+0
男「ありがとうございます」
姉「……珍しい返事をしますね」
男「ノックで起きたからさ」
145: ◆qhZgDsXIyvBi[sage saga]
2021/12/15(水) 22:56:52.51 ID:ECNFnKQ+0
家を出て、いつもの電車に乗って、学校に向かう。
混雑した車内の中で何も考えずに吊り革につかまり、ただ揺られて到着を待つ。
なんのことはない一日が、今日も始まるのだ。
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