112: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:16:40.38 ID:ZRhpxi3E0
社内オーディション前日、再び高木社長が劇場へとやって来る。
未来「それで、社内オーディションって、どうやってセンターを決めるんですか?」
113: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:17:36.68 ID:ZRhpxi3E0
高木社長「1分をどう使うかは、各人の自由だ。無論、なにをやるのかも自由」
杏奈「歌や……ダンスじゃなくても、いい……の?」
高木社長「なんでもいい。それをどう審査するのかも君たちなのだから」
114: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:18:05.14 ID:ZRhpxi3E0
高木社長とロコ以外のメンバーがざわつく。
高木社長「理由を聞いてもいいかね?」
ロコ「パフォーマンスのための衣装が仕上がらなかったんです。ロコアートは、衣装も大事なファクトリー……じゃなくて、ファクターだと思っています。だから今回はとりさげ……バードダウンします」
115: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:20:06.77 ID:ZRhpxi3E0
亜利沙「あの、レッスンの後でいいので、ちょっとだけありさとお話していただけませんか!?」
紗代子「え? うん」
116: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:20:36.55 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「それで、亜利沙ちゃんの歌だっけ?」
亜利沙「それが、ありさ……ダンスも自信ないんですよ。容姿だって……ううっ」
可憐「私も、見た目が地味だし、そもそもアイドルに向いていないのかも……」
117: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:21:42.59 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「自信なんてないし、弱い人間なんだ」
可憐「でも……だって、いつもあんなに堂々と、一生懸命レッスンをして……」
紗代子「自信がないから、一生懸命練習するんだ。いつか、思い描く自分になれるように」
118: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:23:17.41 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「社内オーディションで緊張せずに、具体的には手や足が震えないような特訓はないものでしょうか? ……と、どうかな」
いつものように、プロデューサーに疑問をぶつけてみる。
相変わらず、返信はすぐだ。
119: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:24:02.12 ID:ZRhpxi3E0
亜利沙「紗代子さん! 言われた通り、ホウキを用意しましたけど、これをどうするんですか?」
可憐「机も……用意しましたけど」
120: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:26:13.98 ID:ZRhpxi3E0
亜利沙の掌の上で、ホウキはガクガクと震え、落ちそうになる。
紗代子「落としちゃダメだよ。あのね、コツは乗せてる掌じゃなくて、ホウキの先端を見ることなんだって!」
亜利沙「ホウキの先端……あ、ホントです。ホウキの揺れがなくなりました」
121: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:27:11.06 ID:ZRhpxi3E0
紗代子「もちろん! 亜利沙ちゃーん。可憐ちゃんと代わってあげて!!」
静香「その後は、私もいいですか?」
志保「ふーん」
344Res/278.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20