高山紗代子「敗者復活のうた」
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118: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2019/12/29(日) 13:23:17.41 ID:ZRhpxi3E0

紗代子「社内オーディションで緊張せずに、具体的には手や足が震えないような特訓はないものでしょうか? ……と、どうかな」

 いつものように、プロデューサーに疑問をぶつけてみる。
 相変わらず、返信はすぐだ。

『手足が震えるのか?』

紗代子「ええと……どうしよう。そうだ、プロデューサーには正直に言おう。一緒にやってる娘がそう悩んでいて、私もそうなったらと思ったからです……と」

『基本的には』

紗代子「え? なんだろう」

『私は紗代子の担当であり、他の娘には別の担当プロデューサーがいる。その人を無視した越権でのアドバイスはできかねる』

紗代子「え、そこをなんとか……お願いします、プロデューサー!」

 紗代子の願いを聞いたか知らずか、メールの文章は続いている。

『が、紗代子がそうなった時の為というのと、単なる一般的な方法として君に特訓内容を伝えておこう』

紗代子「やった! ありがとうございます、プロデューサー!!」


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