1:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 23:26:26.68 ID:Z3zZVn3T0
なーちゃんがおかしくなってしまったのは、
一か月前の交通事故があってからでした。
交差点で車にはねられたなーちゃんは、
奇跡的に一命をとりとめました。
だけど、頭を強く打ったせいでプロデューサーさんのことを
甜花だと思いこむようになりました。
甜花にとってそれはとってもつらいことでした。
だから、甜花の役目は、変になったなーちゃんを
もとのなーちゃんに戻すことでした。
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2:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 23:30:07.69 ID:Z3zZVn3T0
甜花は、なーちゃんのために、いろんなことをしました。
例えば、
@なーちゃんのほっぺたを抓る
3:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 23:31:48.68 ID:Z3zZVn3T0
なーちゃんは事故のせいで、性格も変わってしまいました。
もとから甜花のことを人一倍心配してくれたなーちゃんは、
プロデューサーさんが自分から離れることを、とっても嫌がるようになりました。
4:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 23:34:24.43 ID:Z3zZVn3T0
だけど、なーちゃんのいう「甜花」はプロデューサーさんのことなので、
なーちゃんと手をつなぐプロデューサーさんはいつも困っていました。
なーちゃんは、事故の後、病院でめをさましてすぐに、
5:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 23:40:03.62 ID:Z3zZVn3T0
病院を退院したあと、なーちゃんは、ますますおかしくなりました。
夜になって隣に"甜花"がいないとベッドの上で泣きさけんだり、
お父さんとお母さんに部屋にあるモノを投げつけたり、
6:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 23:41:37.75 ID:Z3zZVn3T0
なので、甜花は夜になるとなーちゃんの部屋に行って、
ベッドでいっしょに寝てあげるようになりました。
名前を呼んでも、なーちゃんは気づいてくれないので、
7:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 23:46:19.21 ID:Z3zZVn3T0
背中越しに、甜花は「なーちゃん」と呼びました。
返事はなかったけど、ひとりごとだと思って、
だいすきだよと言ってあげました。
8:名無しNIPPER[saga]
2019/12/16(月) 23:49:46.22 ID:Z3zZVn3T0
だけど、日に日になーちゃんの容態は悪化していきました。
9:名無しNIPPER[sage]
2019/12/17(火) 00:01:11.10 ID:AGDlh3VUo
あれ、もしかして甜花ちゃん……
なーちゃんに気付いてもらえないのもなーちゃんがこんな壊れ方してるのも説明がつくし……
10:名無しNIPPER[saga]
2019/12/17(火) 00:05:44.34 ID:m7EVYDbo0
そんなありさまを伝えられたプロデューサーさんは、
なーちゃんと自分が一緒に暮らすことを提案しました。
最初は渋っていたお父さんも、なーちゃんが
11:名無しNIPPER[saga]
2019/12/17(火) 00:08:34.62 ID:m7EVYDbo0
なーちゃんが行ってしまった後、
「どうしてこんなことになっちゃったのかな」
そう言って、お母さんは泣きくずれてしまいました。
12:名無しNIPPER[saga]
2019/12/17(火) 00:15:33.69 ID:m7EVYDbo0
「……甜花が生きていてくれたら、どんなに良かったか」
お父さんはそういってお母さんを寝室につれていきました。
甜花は、なにもいわないで、リビングに飾られた額縁を眺めました。
13:名無しNIPPER[saga]
2019/12/17(火) 00:30:39.23 ID:m7EVYDbo0
つづきます。
14:名無しNIPPER[sage]
2019/12/17(火) 12:21:20.69 ID:EwagAjgN0
今度は最後まで書く?
15:名無しNIPPER[saga]
2019/12/19(木) 23:55:56.50 ID:fXRLO4MQ0
その事故は、ほんとうは、ふたりに訪れたものだったのです。
甜花となーちゃんのふたりに、です。
交差点を渡るなーちゃんをめがけて
16:名無しNIPPER[saga]
2019/12/20(金) 00:04:57.47 ID:wgYoLY+J0
次に目をさましたのは、病院のなかで、
なーちゃんの泣く声をきいたときでした。
病室には、窓際に花束がそえられていて、
17:名無しNIPPER[saga]
2019/12/20(金) 00:21:45.24 ID:wgYoLY+J0
甜花はもう一度、「なーちゃん」と呼びました。
だけど、なーちゃんはずっと泣いているだけでした。
18:名無しNIPPER[saga]
2019/12/20(金) 00:24:04.02 ID:wgYoLY+J0
これは後で知ったことですが、
なーちゃんをつきとばした甜花は、
なーちゃんのかわりに、ぐちゃぐちゃの身体に
なっていたそうです。
19:名無しNIPPER[saga]
2019/12/30(月) 14:21:11.71 ID:i5Lgphnr0
「泣かないで」と甜花はいいました。
それから、なきむしのなーちゃんの頭をなでてあげました。
それでもなーちゃんは、泣き止みませんでした。
20:名無しNIPPER[saga]
2019/12/30(月) 14:22:25.44 ID:i5Lgphnr0
「どうしたら、なーちゃんは元に戻るのかな」
ふたりが行ってしまった後、
頭を抱えた甜花は、頼れるひとを思い出しました。
そうだ、千雪さんところに行ってみよう!
21:名無しNIPPER[saga]
2019/12/30(月) 14:24:36.54 ID:i5Lgphnr0
千雪さんは、アルストロメリアという名前で、
なーちゃんと甜花の三人でユニットをくんでいて、
いつだってなーちゃんと甜花のことを
気にしてくれていました。
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