16:名無しNIPPER[saga]
2019/12/20(金) 00:04:57.47 ID:wgYoLY+J0
次に目をさましたのは、病院のなかで、
なーちゃんの泣く声をきいたときでした。
病室には、窓際に花束がそえられていて、
ベッドの隣に置かれた椅子に、甜花はすわっていました。
たくさんの涙をながしているなーちゃんに
甜花は「なーちゃん」と声を掛けました。
それなのに、なーちゃんからは、返事のひとつもありませんでした。
それから、壁に立てられた鏡をみて、甜花は思わず声をあげました。
そこには、なんと、甜花の向こう側の空が透けて映っていたのです。
そこで初めて、甜花は、自分がゆうれいになったことを知ったのです。
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