【艦これ】神風「最初の一人」
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368: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:30:42.41 ID:Lcr1vf/j0
男『だってほら、提督とー、寝たんだろ?』

叢雲『…ウン』

男『だからほら、臭いとかがこう、な?』
以下略 AAS



369: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:31:21.56 ID:Lcr1vf/j0
飛龍はなんて言ってたっけ。

提督と寝た。それだけだったはず。

つまりそれはそのままの意味だと。
以下略 AAS



370: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:31:56.39 ID:Lcr1vf/j0
男『それについて詳しく聞きたいんだが』

叢雲『聞いてなかったの!?恥 ず か
し い の !これ以上話す理由はないわ』プイッ

以下略 AAS



371: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:32:40.88 ID:Lcr1vf/j0
叢雲『私達にとっての睡眠は確かに人間のそれとは違うわ。人間はほら、脳を休めるとかなんとかって』

男『まあそんなところだ。脳ミソは容量が消して多くはないらしいからな。日毎にメンテして記憶を整理しないとすぐダメになる。夢もその影響で見るらしい』

叢雲『でも私達は違う。少なくとも数日間寝なくても万全に動けるわ。考えてみれば当たり前の話よ。海上に出た船が夜だから寝ますなんてことは無いでしょ?船員は互いに休息を取り合うけど船は常に動き続けてる』
以下略 AAS



372: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:33:32.74 ID:Lcr1vf/j0
叢雲『船が船として活動するのは人が乗っている時だけよ。今でこそ様々な役割があるけれど根本的に船は人を乗せ運ぶものなのよ』

男『つまり寝てる艦娘は人のいない船…』

空っぽの船。空洞で伽藍堂で、何も無い。
以下略 AAS



373: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:34:11.24 ID:Lcr1vf/j0
叢雲『眠る事に違和感を覚えたことは無かったわ。そういうものだと理解していたから。司令官に言われて人間のように日毎に寝るようにしたところでそれは同じ。毎日メンテナンスをしている、くらいの感覚よ』

男『毎日眠るようにってのは最初から?』

叢雲『殆どそうね。一応マニュアルでは一週間毎にメンテナンスとなっているのだけれど、司令官がそんな私達を見て毎日寝ようって』
以下略 AAS



374: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:35:12.12 ID:Lcr1vf/j0
叢雲『これでも初期艦だもの。そうやって毎日毎日寝てると意識を落とすのに随分慣れてね。ある日たまたま司令官が執務室のソファで昼寝をしている時、まああれよ。魔が差したの』

叢雲の視線がブレる。

俺ではなくどこか遠くを見ている。いつかの記憶を見つめている。
以下略 AAS



375: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:36:51.60 ID:Lcr1vf/j0
叢雲『あの暖かさを失うのが怖くなったのよ』

さっきも言っていたな。

本当に眠るのが怖い、と。
以下略 AAS



376: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:38:05.86 ID:Lcr1vf/j0
男『ならやっぱり別に恥ずかしがらなくてもいいんじゃないか?』

叢雲『恥ずかしいわよ。だって私、自分の中にある過去よりも今の温もりを選んでしまっているんだもの』

男『難しいな、艦娘の考えは』
以下略 AAS



377: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:38:41.84 ID:Lcr1vf/j0
叢雲『以上よ。質問はもう受け付けないわ』

男『ありがとう。恥を忍んで教えてくれて』

叢雲『わざわざ言わなくていいわよ。人間であるアナタ相手ならそこまでじゃないわ』
以下略 AAS



378: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:40:03.64 ID:Lcr1vf/j0
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叢雲『はぁ…』

話してしまった。
以下略 AAS



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