82: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/07(月) 00:52:48.90 ID:a3VuJV360
「……不知火と?」
「大淀と提督も」
83: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/07(月) 00:54:32.78 ID:a3VuJV360
「北海道で降りるのか?」
「……」
84: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/07(月) 00:56:10.44 ID:a3VuJV360
「……そうですか」
「冷たいか?」
85: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/07(月) 00:58:15.51 ID:a3VuJV360
グラーフはこちらの無言をどうとったのか、ふ、と笑う。
「わからないことに悩むのは有意義とは言い難い。そうじゃないか? 非生産的だな。我々に備わった論理的思考力をどぶに捨てているようなものだろう。
ただ、なあなあの論理思考ではだめだ。全力で想定する。ありとあらゆる可能性を考えた上で、最も有りうべき未来にベットする。的中率六割なら上出来だろう」
86: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/07(月) 01:00:17.75 ID:a3VuJV360
「……ん」
勢いよくグラーフが立ち上がった。膝の上から本が床に落ちるが、彼女はそんなことお構いなし、一目散に駆ける。
87: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/07(月) 01:01:01.12 ID:a3VuJV360
――――――――――
ここまで
88:名無しNIPPER[sage]
2019/10/07(月) 10:13:01.78 ID:5B328rK6O
おつ
いいね
89:名無しNIPPER[sage]
2019/10/07(月) 22:56:33.24 ID:JUteKwEno
お疲れ様です
90: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/12(土) 09:43:00.70 ID:L3t7G6Qz0
「だめだ」
後藤田提督は即答した。逡巡さえするそぶりなく――まるで私がそう言いだすことを知っていたかのような。
グラーフ、彼女はわかっていた? だから何も言わずに私を提督のもとへと連れてきた?
91: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/12(土) 09:44:54.44 ID:L3t7G6Qz0
「人命最優先で?」
「当たり前だ。掃討なんざ海の奴らにやらせとけ。捜索範囲は広げていい。敵のあいだを縫ってでも走れ」
92: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/12(土) 09:45:43.67 ID:L3t7G6Qz0
後藤田提督は五人が視界から消えても、水平線の向こうをしばらく見やっていた。強く吹き付け、髪を――それ以上に心をかき乱す海風に、帽子を持っていかれまいと軽く押さえている。
私も彼の視線を追う。とっくに消えてしまった五人の姿を、けれど彼にはいまだに見えているのだろうと想像できた。確かな絆が確かにあった。
「それで」
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