90: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/12(土) 09:43:00.70 ID:L3t7G6Qz0
「だめだ」
後藤田提督は即答した。逡巡さえするそぶりなく――まるで私がそう言いだすことを知っていたかのような。
グラーフ、彼女はわかっていた? だから何も言わずに私を提督のもとへと連れてきた?
なぜ、どうしてと問い質したかった。けれど自らの愚行を自制できるくらいの良識は、私にだってある。刻一刻を争うCSARは、勝利条件を変えた戦争の一形態でしかない。貴重な時間を奪ってはならない。
甲板には出撃の準備を済ませた五人が並んでいる。あとは彼の号令ひとつで、彼女たちは海上へと躍り出るだろう。
「だぁから嫌な予感はしてたんだ。クソ。
大淀ォ!」
「はい」
「現場の指揮はてめぇに一任する。海図は共有済み、ただし仔細は不明。敵戦力については救助対象の小隊、その視覚情報があるものの、判然としねぇ」
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