「我々の願いは、この素敵な道具が叶えてくれる」
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13: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 20:46:24.31 ID:All9ssB20
魔法使い「大変よ……っ!」
勇者「大変なのは俺の立ち位置だよ! 正論が一切通らないよ!」
魔法使い「平原でなにふざけてるの!」
14: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 20:48:37.79 ID:All9ssB20
勇者「王国の置かれてる現状について、王国なり教会なりがちゃんと教育しようよ」
僧侶「人々の機微は、教えてどうなるというものではないですからね……」
戦士「ここはやはり正々堂々、正面から戦いを挑むべきであろう」
15: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 20:50:44.69 ID:All9ssB20
勇者「そこは老舗で国王公認の宗教である教会が頑張れよ!」
勇者「気に入らない勢力を弾圧して迫害して高笑いするのは神のオハコだろ?」
勇者「もう一回『魔女狩り』やっちゃえよ! 官製ホロコースト万歳!」
16: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:08:25.88 ID:All9ssB20
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勇者「皆さん、この丘を越えれば大きな街が見えてきます。もう少しの辛抱ですよ」
勇者「私は、圧倒的な劣勢をものともせず、果敢に魔物に立ち向かった皆さんを誇りに思っていますよ」
17: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:11:07.49 ID:All9ssB20
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戦士「いや勇者、かたじけない」
僧侶「まさか、勇者さんが私たちを蘇生させてくれるとは思いませんでした」
18: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:12:22.98 ID:All9ssB20
僧侶「では早速明日にはこの街を出発しますか?」
勇者「ここから先は魔物の数も増えるだろうし、北方にたどり着くまで大きな街もないから、明日は装備品なんかを整えておきたいな」
ブーブブッ ブーブブッ
19: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:14:30.51 ID:All9ssB20
戦士「なんと! 奴らの目的は何だ!」
僧侶「この街にはいつごろ到達しそうなんですか?」
魔法使い「国王軍の動きはどうなってるのかしら?」
20: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:16:26.00 ID:All9ssB20
僧侶「魔王軍の狙いは何でしょうか?」
戦士「この街を制圧して魔王軍の拠点にするには、魔物の多い地域から離れすぎている。勇者を中心とする我々魔王討伐隊を叩くのが目的と考えていいだろう」
僧侶「だとすると、私たちの行動が魔王軍に知られているということになりますよ」
21: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:17:34.96 ID:All9ssB20
戦士「この街の守り方と我々の進み方は切り離して考えられぬ問題なのだ。拙速な行動は事態を悪化させると思うが」
僧侶「そうなると、私たちもこの街の防衛に参加することになるんでしょうか」
勇者「魔物の目的は俺達なんだろ? 俺達がこの街にいなければこの街も安泰だろ?」
22: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:20:21.18 ID:All9ssB20
勇者「えっ!?」
僧侶「どうしたんですか急に」
魔法使い「魔法石版の情報に右往左往して情けないって言ってるの!」
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