「我々の願いは、この素敵な道具が叶えてくれる」
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13: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 20:46:24.31 ID:All9ssB20
魔法使い「大変よ……っ!」

勇者「大変なのは俺の立ち位置だよ! 正論が一切通らないよ!」

魔法使い「平原でなにふざけてるの!」

魔法使い「20mほど前方にミノタウロスの集団が10頭ほどいるわ。敵は私たちに気付いていない。どうする、勇者?」

勇者「気付いていないならやり過ごそう……」

勇者「と言いたいところだけど、気付いていないなら不意打ちしよう。ミノタウロスの集団となれば、いつ街や村を襲うか知れない。リスクの芽を摘めるなら摘んでおきたい」

戦士「不意打ちは如何なものだろう」

勇者「武士道とか騎士道とかにこだわってる場合かよ。これは王国の民が生きるか死ぬかという選択だぞ」

戦士「そうではなくてだな……」

僧侶「敵とはいえ、あまりに卑怯な手を使って動物を痛めつけているいることが拡散されると、王国の民がどう思うか……」

勇者「確かに牛っぽいけど、魔物だよ!? 誰がどう考えたって魔物のほうが悪者だよね?」

戦士「人々は、敵が残虐な行いをしても、『そういうものだ』としか思わぬ」

戦士「対して、味方だと思っているものの行いが少しでも理想と乖離すると、『信用できない!』と拒否反応を示すものだ」


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